沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設問題で、日米両政府は、名護市辺野古に2本の滑走路を作る従来の計画に加え、日本側が提案した滑走路を1本にする案も併記する方向で調整しており、双方の主張をどう取り扱うか、26日から専門家による大詰めの協議が行われます。
普天間基地の移設問題で、日米両政府はことし5月、名護市辺野古に滑走路を建設することで合意し、具体的な位置や工法については日米の専門家による協議を行い、今月末までに検討を終えるとしています。これまでの協議で、V字型に2本の滑走路を建設するとした従来の計画に加え、日本側が新たに提案した滑走路を1本にする案も併記する方向で調整しており、26日から外務省で最終的な協議を行うことにしています。このため今回の協議では、2つの案をどのように記述するかや、ヘリコプター部隊の柔軟な運用を求めるアメリカ側の主張と環境への影響や工期の短縮を重視する日本側の主張をどう取り扱うかなどが焦点となる見通しです。さらにアメリカ側が、ヘリコプターの飛行経路について陸地の近くを通ることも見込まれるとして、海上だけとしていた従来の想定の変更を求めていることから、この点についても大詰めの協議が行われる見通しです。