またツイッター騒動、ヤンキースが黒田獲得！？

2010年08月26日08時06分 / 提供：スポーツ報知

　ドジャースの黒田博樹投手（３５）に“移籍報道”が降ってわいた。２年連続世界一を狙うヤンキースが獲得に動く可能性があると米メディアが報じた。米フォックス・スポーツのトップ記者、ケン・ローゼンタール氏がこの日、自身のツイッターで「黒田がウエーバーにかけられた」と“つぶやいた”ことがきっかけ。さらに「ライバル球団の首脳は『ヤンキースが（獲得に向けて）かかわるのは間違いない』と話している。黒田の今季年俸の残額は２７０万ドル（約２億２８００万円）」とも伝えた。

　ド軍は２４日まで、ナ・リーグ西地区首位のパドレスと１２ゲーム差で４位、ワイルドカード争いでも６・５ゲーム差と低迷。プレーオフ進出が厳しいとみたのか、チームは主砲・ラミレスの放出も検討。そんな中で、先発ローテの一角である黒田の放出説が出された形だ。

　ヤ軍はレイズと並ぶア・リーグ東地区首位。だが、ペティットのＤＬ入り、バスケスが不振で中継ぎ降格と、終盤戦やポストシーズンへ向けて、先発補強が急務だ。潤沢な資金を誇るだけに、黒田の年俸残額を払ってでも獲得する可能性はあるだろう。

　今季限りで３年契約が満了となる黒田のように、オフにＦＡとなる選手がシーズン終盤にウエーバーにかけられることは、メジャーではよくある。もしも黒田がウエーバーにかけられていれば、他球団はド軍が所有権を放棄した契約を受け継ぐ形で、譲渡を申し込むことができる。申し込みなく４８時間が経過すれば、ド軍は残留の道も含め、他の２９球団を対象に移籍交渉を進めることが可能になる。

　◆ウエーバー　保有権の放棄を意味する。球団が所属選手との契約を続ける意思のないことを伝え、前年の成績下位チームから交渉権を与えていく。ポストシーズンに出場可能なのは、８月３１日時点での在籍選手に限られるため、８月下旬は活発に移籍が行われる。

　◆つぶやき報道とイチロー　ツイッターを利用しての報道は、１６日に米名物野球記者がイチローに関して出して物議を醸したばかり。５年前に殿堂入りした６５歳のＰ・ギャモンズ氏が「イチローが（球団人事に強い影響力を持つとされる任天堂相談役の）山内氏に（前ロッテ監督の）バレンタイン氏の次期監督就任を薦めた」と報道。マ軍は直ちに反応し、Ｈ・リンカーン最高経営責任者が「そのような事実はない」と否定コメントを地元紙に発表した。イチローも「こういった小さな情報発信ツールから煙を立たせるのは、いかがなものか」と怒りをあらわにした。今回報道されたウエーバーにかけられることは、選手本人や代理人すらも知らされることではなく、球団と米大リーグ機構間での機密とされている。