大阪・生活保護費詐取事件 「貧困ビジネス」をしていた不動産会社社長に逮捕状
7月、大阪市内の不動産会社が市から生活保護費をだまし取ったとして捜索を受けた事件をめぐり、警察は、この不動産会社社長の逮捕状を取った。
詐欺の疑いで逮捕状が出ているのは、大阪市天王寺区の不動産会社「家のはしら」の社長・大強起徳こと、金太烈容疑者(57)ら2人。
捜査関係者によると、大強容疑者は2009年9月、多額の預金があり、生活保護を受ける資格がない知人の男と共謀して、大阪市に生活保護を申請する書類を提出し、大阪市から家賃や転居費用など、およそ40万円をだまし取った疑いが持たれている。
不動産会社「家のはしら」は、生活保護受給者から家賃名目で生活保護費をピンハネする、いわゆる貧困ビジネスをしていた疑いで、7月、家宅捜索を受けた。
7月30日、「『囲い屋』と言われているが?」と質問され、大強容疑者は「その意味、わからない。囲い屋いうのは、意味がわからない。うちとは、そういうのは関係ないです。アパートは貸すけれど、当然家賃も要るよね。それをもらって、ただそこにあった鍵を渡しているからね。そういうことなの。それがなんで囲い屋になるの? それがお宅らのいう囲い屋って、意味がわからない。逆に取材するけど、どこにこの会社が、どこにそういうのがあるわけ?」と話していた。
警察は、大強容疑者らから事情を聴いていて、自供によって容疑が固まり次第、午後にも逮捕する方針。
(08/25 13:11 関西テレビ)