週刊新潮の手記によると、野田氏は、今年5月に米国で「善意の第3者」から卵子提供を受け、事実婚状態にある一般男性の精子との体外受精卵を子宮内に移植。6月に国内の病院で正式に妊娠が判明した。出産は、すでに50歳になっている来年2月中旬が予定日となっている。
野田氏は体質から自然妊娠が難しく、政治活動をしながら、これまでも体外受精などの不妊治療を続けていた。流産の経験もある。2004年には、自らの不妊治療体験を綴った『私は、産みたい』を出版し、大きな反響を呼んだ。
不妊治療への思いは強く、これまでも活字メディアに「体外受精は高額なお金がかかり、若いカップルには冷酷。私は不妊治療を支える法律をつくりたい。治療に制限をかけるような法律には反対だし、代理出産も合法化したらいい」などと積極的な発言も行っていた。
プライベートでは01年に鶴保庸介参院議員(43)と挙式。婚姻届を出さない事実婚を発表したが、06年に不妊治療の在り方をめぐる口論の末、関係を解消した。その後、08年に7歳年下の飲食店経営の一般男性と出会ったとされ、今回のパートナーはこの男性という。
日本には、卵子提供など生殖補助医療に関する法律がなく、野田氏は法整備の進む米国で、「母親」への“第一ステップ”を選んだ形だ。
費用は「数百万円」とした野田氏。週刊新潮の手記では「とにかく子供が欲しいー。これは理屈ではない女性としての私の『本能』」などと強い母親願望を明かす。そして、妊娠した喜びと高齢出産の不安と複雑な心境を綴りつつ、「何があっても『それでも私は産みたい』のです」と固い決意で締めくくった。
野田氏の事務所は25日、サンケイスポーツの取材に「担当者が不在で、事実関係は把握していません」と話している。