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2010年8月25日 (水)

【民主党と靖国神社】

民主党政権がどんなとんちんかんな政治をしようと、閣僚が大威張りで胸を張って靖国神社に参拝しないから自民党右翼内閣よりはまし、と書いてきた。その裏には私の心の底に存在する『靖国神社騙し』の戦時教育があることも書いた。
戦地から小学2年生の私に届いた父からのはがき。それは軍の絵葉書で靖国神社が描かれ、『会いに来てくれ九段坂』と印刷されていた。この言葉ほど忘れられない言葉はない。『戦争で天皇陛下のために死ぬから、そのときは義彦よ、お母さんとともに靖国神社に会いに来なさい』ということだった。

だからこそ、靖国神社は今も昔も理不尽な戦争に国民を駆り立てる隠れ蓑になっているという思いは消えない。靖国に集団参拝をする『みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会』などは、もっとも嫌な集団だ。父を理不尽な戦争で殺しておいて『国のために殉職した英霊に感謝する国会議員』とは何事か。
父は国のために中国の侵略に駆り出され死んだのではない。軍部、軍国主義の侵略に駆り出され、その犠牲になったのだ。若い議員がしゃしゃり出て、『英霊に感謝』とは何事か。

ところでこの靖国参拝、たしかに民主閣僚は一人として参拝しなかった。これはうれしいことだった。しかし何と、その民主党議員、実は11人もの人間が自民党右翼とともに肩を並べて15日に参拝したのだ(ASAHI.COM)。あらためて民主党の内実に対する警戒心を呼び起こした一件だった。

そう言えば民主党の、同質の問題も他で露呈した。YOMIURI ONLINE 8月13日の報道によると、民主党の中堅・若手のグループ『日本国研究会』所属の国会議員は、『日韓併合100年の首相談話』について抗議したのだ。韓国の植民地支配に改めて謝罪した談話を否定したのだ。
とくに彼らは、韓国併合は『韓国の意に反して行われた植民地支配ではなかった』というものだった。

この団体の中心人物、松原仁よ、なんてあなたは頭が悪いのか。
およそあらゆる植民地支配で、『同意して植民地になる』などという不思議なことがあるのか。フランス、イギリスのあらゆる植民地で自ら望んで植民地になって搾取、抑圧されることになった例があるのか。

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