8月2日に食道がんの手術を受けたサザンオールスターズの桑田佳祐(54)が22日に退院していたことが24日、明らかになった。桑田がサザンのオフィシャルホームページで報告した。手術の声への影響は今のところないという。しばらくは自宅での療養に務め、今秋にはやり残していたアルバムのレコーディングを再開させる予定。
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手術からわずか3週間。順調な回復で桑田が退院した。22日に妻の原由子(53)に付き添われて病院を後にしたという。
桑田は「一昨日無事に退院することができました」とHPで報告。腹腔鏡を使用した手術だったことも明かした。関係者によると、開胸手術と同様にがんを切除、切除部分を補足するため、胃を引っ張り上げて食道とつなぐ手術で、手術時間は6時間ほどかかったという。
ただし、開胸手術と違い、傷口が小さく、術後の回復も早い。術後も特別な栄養療法を受けていたことから体重が減ることもなく、体力もキープ。最終病理検査で移転の様子もないことから早々と退院が決まった。
患部が食道だっただけにのどへの影響も心配されていたが、桑田は「非常に高度な技術のおかげで、声に関しても結果、何の影響も残さないという治療をしていただきました」と力強いコメント。これまでに術後すぐに声が出たと報告しており、原も「声もおかげさまで異常なしです」と明かしていた。
最高級の治療を施してくれた“チーム桑田”の医師たちに桑田は「ただひたすらにありがたく感動的です。本当に感謝の思いが尽きません」と最敬礼。今後は自宅で療養を続け、回復の様子を見ながら、がん告白時に「4曲歌入れが残ってるんです」と心残りだったソロアルバムのレコーディングを編集作業などから再開させたい考え。
注目の復帰第一声は「おならやうんちも出ています」などと逐一病状を報告していたTOKYO FM「桑田佳祐のやさしい夜遊び」(土曜、後11・00)ということになりそうだ。ステージ復帰には1年ほどかかるとみられるが、「生まれ変わった体で、新生・桑田佳祐として皆様とお逢いできる機会が持てることを、今から楽しみにしております」とファンに完全復帰を誓っていた。
なお新曲「本当は怖い愛とロマンス」は25日に発売される。