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【社会】

指し直し広瀬勝ち王手 王位戦第5局

2010年8月26日 02時20分

 将棋の深浦康市王位(38)に広瀬章人六段(23)が挑戦している第51期王位戦7番勝負(中日新聞社主催)の第5局は25日、徳島市の渭水苑で再開し指し継がれ、午後7時33分、149手までで千日手が成立。指し直し局は午後8時14分、深浦の先手番で始まり、26日午前1時20分、広瀬が120手までで勝ち、3勝2敗で初タイトルまであと1勝とした。

 指し直し局の持ち時間は深浦2時間、広瀬2時間2分で、残りは広瀬3分、深浦7分。第6局は9月1、2日、神奈川県秦野市の陣屋で行われる。

 広瀬の四間飛車穴熊(あなぐま)に深浦が急戦を仕掛けた本局。2日目は深浦が攻めをつなぎ、広瀬も大駒を自陣に投入して抵抗。最後は両者とも決め手をつかめないまま同一手順が繰り返され、千日手となった。王位戦では昨年の第50期の第1局でも千日手が成立している。

 指し直し局は深浦の居飛車に、広瀬が四間飛車で対抗。深浦の2四歩(43手目)から戦いが始まり、広瀬の4五桂(56手目)がさばきの勝負手。深浦は駒得をしたが、広瀬は9六歩(62手目)から端攻めを敢行。深浦も9四桂(87手目)から粘ったが、最後は広瀬が投了に追い込んだ。

 【千日手】同一局面が王手以外の手で4回現れた場合は無勝負とし、先手と後手を入れ替え、初手から指し直す。規定により、持ち時間が残り2時間を切っている場合は少ない方を2時間に増やす。本局の場合、125手目の2八銀の局面から同一手順が繰り返され、149手目で同一局面が4回出現した。

(中日新聞)

 

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