【FX王（えふえっくすおう）】とは？
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王人脈によるウラの（!?）評判など。加えて、実際訪問しての調査（ケースよっては社長様・幹部クラスの方と面談）、社員の方の人柄、対応の仕方など、調
査項目は多岐に渡ります。
その上で、経営陣や社員の方々がFX業界の発展のために情熱を持ち、顧客本位のサービスを実践し、独自のサービスを展開する努力を惜しまない真の優良FX
会社のみを厳選し、【FX王】に認定しております。
※本ページに掲載していないＦＸ業者がだめだということではありませんのでご了承ください。
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【FXのリスクについて参考記事】-------------------------------------------------------
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2004年09月24日
ジョージ･ソロス、ヘッジファンド界の帝王への道
今日は大好評ヘッジファンド特集の第8回です。これまでのヘッジファンド特集の中で、読者の方からのソロスに関するご質問が後を絶ちません。なので、今回はソロスの生い立ちと、彼が有名になるきっかけとなった欧州通貨危機についてお話ししたいと思います。
ジョージ･ソロス(George Soros)は1930年ハンガリー生まれのユダヤ人です。ハンガリーがナチスドイツに占領されたとき、ユダヤ人のソロスは他人に成りすまして生き延びたと言われています。戦後は共産党支配の祖国ハンガリーに嫌気がさし、ロンドン、さらにはニューヨークへと移住しました。
アメリカでは金融機関でトレーダーやアナリストとして働いた後、1969年頃からヘッジファンドの運用を開始します。そして、1973年に現在クオンタム・エンドウメント・ファンドと呼ばれるソロス・ファンドを設立したのです。
それより以前からヘッジファンドと呼ばれるファンドは存在しましたが、ヘッジファンドという言葉を一躍有名にしたのはソロスであり、それは1992年のことでした。
1992年9月、当時、イギリスはERM(欧州為替相場メカニズム)という現在の欧州統一通貨EURの前段階システムに参加していました。その時のイギリスは今と違って不況に苦しんでおり、低金利を維持せざるを得ない状態にありました。一方、同じくERMに参加するドイツは、当時は東ドイツとの統合により、インフレ＆高金利の状態でした。
正反対の経済環境でありながら、統一通貨を目指して同じ通貨メカニズムを採るのはどうしても無理があります。これが1992年の欧州通貨危機であり、そこに目をつけたのがソロスです。彼は巨額の資金を投じて英ポンドの空売りを開始しました。それに対してイギリス政府も黙っていませんでした。自分たちこそ世界の中心であると信じて疑わないイギリス人たちは、大英帝国の威信にかけてもヘッジファンドごときに負けるわけにはいかなかったのです。当時のイギリスのラモント蔵相はヘッジファンドを潰してやると意気込み、不況下であるにもかかわらず政策金利引上げの手段に打って出ました。さらに、イギリス中央銀行は英ポンドを買い支えるために巨額の資金を投入しました。しかし・・・・・、ソロス側はひるむことなく英ポンドを空売りし続けました。当時の日本円換算で１兆円以上の英ポンドを空売りしたと言われています。
結局、下落しつづける英ポンドに対して、イギリス政府は打つ手がなくなり、負けを認めざるを得ませんでした。間もなく政策金利を元に戻し、その後、更なる金利引下げとERMからの脱退を余儀なくされたのでした。一方、イギリス政府との戦いに勝ったソロスは、日本円換算で1,000億円以上を荒稼ぎしました。
現在、私たちはGBP（英ポンド）という通貨に投資することができますが、もし仮にソロスがいなければ、GBPはとっくにEURに統合されていたことでしょう。彼は世界経済の歴史を変えてしまったのです。
*ERM(欧州為替相場メカニズム）：欧州通貨統合(EUR)を目指して、各国は金利水準を収斂させ、為替相場変動幅を一定以内に保つことが求められていた。当時のイギリスはソロスのGBP(英ポンド）売り浴びせに遭い、ERMの条件を満たせなくなった。
大好評ヘッジファンド特集！まだまだ続きます。次回をお楽しみに！
ジョージ･ソロス(George Soros)は1930年ハンガリー生まれのユダヤ人です。ハンガリーがナチスドイツに占領されたとき、ユダヤ人のソロスは他人に成りすまして生き延びたと言われています。戦後は共産党支配の祖国ハンガリーに嫌気がさし、ロンドン、さらにはニューヨークへと移住しました。
アメリカでは金融機関でトレーダーやアナリストとして働いた後、1969年頃からヘッジファンドの運用を開始します。そして、1973年に現在クオンタム・エンドウメント・ファンドと呼ばれるソロス・ファンドを設立したのです。
それより以前からヘッジファンドと呼ばれるファンドは存在しましたが、ヘッジファンドという言葉を一躍有名にしたのはソロスであり、それは1992年のことでした。
1992年9月、当時、イギリスはERM(欧州為替相場メカニズム)という現在の欧州統一通貨EURの前段階システムに参加していました。その時のイギリスは今と違って不況に苦しんでおり、低金利を維持せざるを得ない状態にありました。一方、同じくERMに参加するドイツは、当時は東ドイツとの統合により、インフレ＆高金利の状態でした。
正反対の経済環境でありながら、統一通貨を目指して同じ通貨メカニズムを採るのはどうしても無理があります。これが1992年の欧州通貨危機であり、そこに目をつけたのがソロスです。彼は巨額の資金を投じて英ポンドの空売りを開始しました。それに対してイギリス政府も黙っていませんでした。自分たちこそ世界の中心であると信じて疑わないイギリス人たちは、大英帝国の威信にかけてもヘッジファンドごときに負けるわけにはいかなかったのです。当時のイギリスのラモント蔵相はヘッジファンドを潰してやると意気込み、不況下であるにもかかわらず政策金利引上げの手段に打って出ました。さらに、イギリス中央銀行は英ポンドを買い支えるために巨額の資金を投入しました。しかし・・・・・、ソロス側はひるむことなく英ポンドを空売りし続けました。当時の日本円換算で１兆円以上の英ポンドを空売りしたと言われています。
結局、下落しつづける英ポンドに対して、イギリス政府は打つ手がなくなり、負けを認めざるを得ませんでした。間もなく政策金利を元に戻し、その後、更なる金利引下げとERMからの脱退を余儀なくされたのでした。一方、イギリス政府との戦いに勝ったソロスは、日本円換算で1,000億円以上を荒稼ぎしました。
現在、私たちはGBP（英ポンド）という通貨に投資することができますが、もし仮にソロスがいなければ、GBPはとっくにEURに統合されていたことでしょう。彼は世界経済の歴史を変えてしまったのです。
*ERM(欧州為替相場メカニズム）：欧州通貨統合(EUR)を目指して、各国は金利水準を収斂させ、為替相場変動幅を一定以内に保つことが求められていた。当時のイギリスはソロスのGBP(英ポンド）売り浴びせに遭い、ERMの条件を満たせなくなった。
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Posted by kawase_oh at 18:47│TrackBack(6)│超おすすめ！ヘッジファンド特集
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この記事へのコメント
為替王さん、こんにちは。
最近この連載のヘッジファンド特集、ますます
おもしろくって、もう製本してもいいくらいですね。毎日
楽しみにしてます。
初心者で恐らく 頭の悪い質問をしてしまいますが
お許しください。
その後、更なる金利引下げとERMからの脱退を余儀なくされたのでした。
と書いていらっしゃいますが、私にはなぜそこでイギリスが
ERMから脱退を余儀なくされたのかが理解できませんでした。
そこの点一点だけ、補足で説明願えないでしょうか。
よろしくお願いいたします。
最近この連載のヘッジファンド特集、ますます
おもしろくって、もう製本してもいいくらいですね。毎日
楽しみにしてます。
初心者で恐らく 頭の悪い質問をしてしまいますが
お許しください。
その後、更なる金利引下げとERMからの脱退を余儀なくされたのでした。
と書いていらっしゃいますが、私にはなぜそこでイギリスが
ERMから脱退を余儀なくされたのかが理解できませんでした。
そこの点一点だけ、補足で説明願えないでしょうか。
よろしくお願いいたします。
Posted by 化け物MICKEY at 2004年09月25日 04:33
バフェットよりソロスの方が
ヘッジファンドの先駆者なんですか？
ソロスの次はバフェット特集が連載されたら
いいなあと思います。
ヘッジファンドの先駆者なんですか？
ソロスの次はバフェット特集が連載されたら
いいなあと思います。
Posted by 肺 at 2004年09月25日 06:00
1969年頃からヘッジファンドの運用を開始します。
一点質問していいですか？
そろすはどっから、シードマネーを用意したんですか？
彼んちがもともとお金持ちだったんですか？
それとも強力なパトロンがすでにいたんでしょうか。
この点非常に興味があります。
一点質問していいですか？
そろすはどっから、シードマネーを用意したんですか？
彼んちがもともとお金持ちだったんですか？
それとも強力なパトロンがすでにいたんでしょうか。
この点非常に興味があります。
Posted by ツモー at 2004年09月25日 06:09
化け物MICKEYさん、お久しぶりです。いつも読んで頂いてどうもありがとうございます。ご指摘の点を記事の下の方に注釈として付け加えましたので、ご覧くださいね。
Posted by 為替王 at 2004年09月25日 12:18
肺さん、初めまして。ヘッジファンドには必ずしも絶対的な定義はありませんが、バフェットはヘッジファンドではなくて、真面目な長期スタンスの投資家で、今で言う、企業再生ファンド的な才覚も持っているように私は思います。そんなバフェットはファンも多いようですね。機会を見つけて、特集してみたいと思います。ご意見どうもありがとうございました。
Posted by 為替王 at 2004年09月25日 12:26
ツモーさん、初めまして。ソロスはヘッジファンドを始める前から、トレーダーとして頭角を現していたので、自分で稼いだ分もあるでしょうが、出資者もいたようです。おっしゃる通り、シードマネーは重要ですね。
Posted by 為替王 at 2004年09月25日 12:32
ソロスは何のトレーダーとして活躍されていたのですか？
ちなみに為替王の専門、得意な分野はやっぱり為替なんですか？
ちなみに為替王の専門、得意な分野はやっぱり為替なんですか？
Posted by ツモー at 2004年09月25日 12:35
為替王はばふぇっとと、ソロスどっちが好きですか？
為替王の尊敬する人は誰ですか？マーケットに携わっている人で
理想にしている人はいますか？
全然関係ないですが、為替王今大変有名な堀江社長どう思いますか？
為替王の尊敬する人は誰ですか？マーケットに携わっている人で
理想にしている人はいますか？
全然関係ないですが、為替王今大変有名な堀江社長どう思いますか？
Posted by トンカツ at 2004年09月25日 12:44
ツモーさん、度々どうも。ソロスはデリバティブや裁定取引（＝割安なものを買って、同時に割高なものを売る戦略）が得意だったようです。
私の分析対象は、債券と為替がメインで、それプラス株(個別株ではなく株価指数など）です。債券は取引単位が大きく、個人投資家の方はなかなか取引できないので、このブログも当初、為替をメインにしようと考えました。
個人の方にとっては、手数料が安く、変動率の大きい株が投資対象としては圧倒的な人気ですが、為替も最近は手数料が下がってきたので、投資対象に加えてもいいんじゃないかなあと思ってます。
私の分析対象は、債券と為替がメインで、それプラス株(個別株ではなく株価指数など）です。債券は取引単位が大きく、個人投資家の方はなかなか取引できないので、このブログも当初、為替をメインにしようと考えました。
個人の方にとっては、手数料が安く、変動率の大きい株が投資対象としては圧倒的な人気ですが、為替も最近は手数料が下がってきたので、投資対象に加えてもいいんじゃないかなあと思ってます。
Posted by 為替王 at 2004年09月25日 12:50
トンカツさん、初めまして。
バフェットかソロスか？どちらか選ぶとすれば、バフェットの方が好きです。
尊敬する人は誰か？ギャンの考え方が好きです。ただ、ちょっと文献とかが古いので、最近の人で言えば、ラリー・ウイリアムズが好きです。
堀江社長？テレビで拝見する限り、エネルギッシュなリーダーで、ライブドアの社員の方々が羨ましいです。ただ、Tシャツのお姿が多いので、特にご年配の方がどう思われているか、ちょっと心配です。
バフェットかソロスか？どちらか選ぶとすれば、バフェットの方が好きです。
尊敬する人は誰か？ギャンの考え方が好きです。ただ、ちょっと文献とかが古いので、最近の人で言えば、ラリー・ウイリアムズが好きです。
堀江社長？テレビで拝見する限り、エネルギッシュなリーダーで、ライブドアの社員の方々が羨ましいです。ただ、Tシャツのお姿が多いので、特にご年配の方がどう思われているか、ちょっと心配です。
Posted by 為替王 at 2004年09月25日 13:52
昨日はヘッジファンド特集の連載が
読めなくて残念でした。 日曜日に
もし読めたらとってもうれしいです。
期待しています。
読めなくて残念でした。 日曜日に
もし読めたらとってもうれしいです。
期待しています。
Posted by 為替野郎 at 2004年09月26日 05:05
為替野郎さん、こんにちは。連載中のヘッジファンド特集には特に関心を寄せてもらって、どうもありがとうございます。
昨日は、BLOGの背景の色を変えたりして、私的には重労働だったので、へとへとになっていました。
今後も叱咤・激励を頂戴できれば幸いです。
昨日は、BLOGの背景の色を変えたりして、私的には重労働だったので、へとへとになっていました。
今後も叱咤・激励を頂戴できれば幸いです。
Posted by 為替王 at 2004年09月26日 15:43