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はっけんの水曜日
 
ビーチ相撲大会はおもしろい

団体戦にもエントリーしてみた

休憩をはさんで午後からは団体戦の取り組みがおこなわれる。団体戦にエントリーするには男3人女2人が必要なので、申し込むにあたって何人かの友人女性に「一緒に相撲大会に出ませんか?」と誘ったがことごとく振られてしまった。

それでもやっぱり団体戦に出てみたかったので、今回は特別にがんじすさんとその仲間たちとでチームを組ませていただいた。


参加は8チーム。よく男女混合チームがそんなに集まったなと正直思った。
我々のチーム名は「アメリカンドッグス」。安藤さんファミリーがアメリカンドッグを食べていたからだ。

団体戦は先鋒と次鋒が女性で、中堅、副将、大将が男性。勝ち抜き戦ではないので、男性と女性が対戦することはない。

私の作戦としては、女性陣二人がまず勝って、中堅の私と副将の安藤さんが順当に負けて試合を盛り上げ、最後に大将のがんじすさんが勝負を決めるという他力本願な考えだが、それでもやっぱり、せっかく出るのだからチームの一員として一勝くらいはしたいというのが本音である。

個人戦で己の至らなさを痛感したので、団体戦が始まるまでの一時間、安藤さんとおっさん二人して海でキャーキャー遊ぶのは30分だけにして、残り時間をがんじすさんを親方に迎えて相撲の稽古に当てた。すぐ潮風でサビそうな付け焼刃だ。


投げ技とかを教わる余裕はないので、押し方のみを重点的に習う。
こちら初対面のチームメンバー。右が先鋒の四方山さんで、左が次鋒の夏山さん。無理いってすみません。

盛り上がる団体戦

団体戦は午後一時からのスタートということで観客数も多く、また女性同士の取り組みがあるので個人戦以上に盛り上がっている。

女性の参加者で相撲や格闘技の経験がありそうな人は皆無。試合が始まってもどう攻めていいのかわからずに最初はお見合いをしてしまいがちでも、だんだんと白熱していき本気の取っ組み合いになっていく様子がおもしろい。


女性はTシャツを着ての取り組みになりますよ。純粋に勝負として見ごたえのある対戦が多い。
ゲームのキャラクターみたいな屈強な外国人力士が、まさかの引き落とし。

我々アメリカンドッグスチームの出番は一回戦第四試合。対戦相手は「チームナッキー」という国際色豊かなチーム。大将以外は細身の選手が揃っており、総体重では我がチームのほうがありそうだ。


副将、腰パン過ぎ。

一回戦の先鋒、次鋒、中堅戦

団体戦は試合のスピードアップのためかまわしは締めずにおこなわれる。

先鋒戦は四方山さんが相手をすっ飛ばして余裕の勝利。しかし次鋒の夏山さんはビーチ相撲よりもビーチバレーが似合いそうな長身選手を相手に押しつぶされてしまった。黒船来襲である。たぶん私が戦っても勝てなかったと思われる。


四方山さんは女子個人戦があれば上位にいけそうな気がする。
この試合は相手が悪かったか。

ここまで一勝一敗の五分。私か安藤さんのどちらかが勝てば大将戦までもつれ込むこととなる。

中堅は、はれつこーがん対玉乃豊(たまのほうと呼ばれます)。お互いが引き寄せあったような奇跡のしこ名対決である。あほだ。


相変わらずカエル風の立ち会いが治っていない。ハッケヨーイ。
自分としてはうまくいった立ち会い。がんじす親方に稽古をつけてもらった成果だ。

左に変わられても付いていける足腰。昼休みの僅かな稽古で、明らかに個人戦よりも強くなっている自分に驚く。
しかし最後のひと押しをしようとしたら砂に足をとられて、膝がちょこんとついてしまうという地味な黒星。

ごめん、チームメイトよ、玉乃豊は詰めが甘かった。負けるにしても、もうちょっと会場が盛り上がる負け方をしたかった。俺はアメリカンドックでいったらソーセージの周りのフワフワした部分なのか。

しかしだ、しかし。がんじす親方の稽古のおかげで、なんとなくだが自分が強くなったという手ごたえがあったのは確かなのだ。

対戦相手にまったく相撲経験がなくて、同レベルの体格だったら、次は勝てるような気がする。そんな都合のいい相手がいればだが。

一回戦の副将、大将戦

私の微妙な負けっぷりで、我がチームは一勝二敗と後がなくなったところで、副将の安藤さんの出番である。


体格はほぼ一緒だが、筋っぽさは安藤さんが勝っている。
海パンを掴んでの投げの打ち合い。頑張れピンクパンツ!

土俵際で相手の上手投げが決まりそうになる。
しかしこれをサーフィンで鍛えた背筋力で切り返した!

会心の勝利に喜ぶ安藤さん。でも土俵の上でガッツポーズをすると横審委員に怒られますよ。
「がんじすさん、今度飲み行きましょうよ」と、いきなり飲みに誘っていておどろいた。

さあこれで二勝二敗の五分の星。最後の大将戦ですべてが決まる緊張の展開だ。がんばれがんじー。


対戦相手はがんじす親方を前にしても体格負けしていない日仏丸。ビーチ相撲でも外国人力士が猛威をふるうのか。とかいって顔が外国人風なだけで生粋の日本人だったらごめんなさい。
立ち会いはがんじす親方が受ける形となり、すぐにもろ差しを決める。さすがの試合運びである。

そして親方の必殺技である「ガンジス川の土石流」で一気に勝負をつけた。ドーン。
勝利者インタビューに答えるがんじす親方。

 

よし、三勝二敗で一回戦突破!

自分が勝ったわけでもないのに、個人戦で一回戦を突破したときよりも自分の中で盛り上がっている。団体戦楽しい!


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