ホメオパシーや統合医療の効果、厚労省で研究へ
8月25日21時0分配信 医療介護CBニュース
長妻昭厚生労働相は8月25日、ある種の水を含ませた砂糖玉を用いた代替療法「ホメオパシー」や、西洋医療に代替医療を加えた「統合医療」の治療効果について、厚生労働省で研究する方針を示した。横浜市内で行われた高齢者住宅の視察後の記者会見で明らかにした。
ホメオパシーは、昆虫や植物、鉱物などの組織を水で100倍に希釈、振とうする作業を10数回-30回程度繰り返して得られた水を含ませた砂糖玉「レメディ―」を用いる代替療法。日本学術会議(金澤一郎会長)は24日、この療法について、「『効果がある』と称して治療に使用することは厳に慎むべき行為」とする会長談話を発表した。談話では、ビタミンKの代わりに「レメディー」を与えられた生後2か月の女児が死亡し、その母親が「レメディ―」を投与した助産師に損害賠償を求めて提訴していることを取り上げ、「ホメオパシーに頼ることによって、確実で有効な治療を受ける機会を逸する可能性があることが大きな問題であり、時には命にかかわる事態も起こりかねない」と警鐘を鳴らしている。
長妻厚労相は、日本学術会議がホメオパシーに対し、会長談話を通じて問題提起したことに関連して、ホメオパシーや統合医療の効果については厚労省内で研究するとした上で、「仮に患者の意思に反して病院に行かないようなことがあるとすれば問題。省内でも議論し、実態把握が必要であれば、それに努めていく」と述べた。
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ホメオパシーは、昆虫や植物、鉱物などの組織を水で100倍に希釈、振とうする作業を10数回-30回程度繰り返して得られた水を含ませた砂糖玉「レメディ―」を用いる代替療法。日本学術会議(金澤一郎会長)は24日、この療法について、「『効果がある』と称して治療に使用することは厳に慎むべき行為」とする会長談話を発表した。談話では、ビタミンKの代わりに「レメディー」を与えられた生後2か月の女児が死亡し、その母親が「レメディ―」を投与した助産師に損害賠償を求めて提訴していることを取り上げ、「ホメオパシーに頼ることによって、確実で有効な治療を受ける機会を逸する可能性があることが大きな問題であり、時には命にかかわる事態も起こりかねない」と警鐘を鳴らしている。
長妻厚労相は、日本学術会議がホメオパシーに対し、会長談話を通じて問題提起したことに関連して、ホメオパシーや統合医療の効果については厚労省内で研究するとした上で、「仮に患者の意思に反して病院に行かないようなことがあるとすれば問題。省内でも議論し、実態把握が必要であれば、それに努めていく」と述べた。
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最終更新:8月25日21時0分
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