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49歳野田聖子議員が妊娠 第三者の卵子使い体外受精

2010年8月26日0時0分

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写真:野田聖子・衆院議員野田聖子・衆院議員

 自民党の野田聖子元郵政相(49)が、他人の卵子で体外受精し、現在妊娠していることが分かった。26日発売の「週刊新潮」に掲載された手記で自ら発表した。

 野田氏は今年5月下旬、米国で善意の第三者による卵子提供を受けた。事実上婚姻関係にある7歳年下の飲食店経営の男性の精子との受精卵を、子宮に移植。6月に妊娠が判明したという。野田氏は現在妊娠15週。出産予定は来年2月中旬になるという。

 野田氏は2001年に鶴保庸介参院議員との事実婚を公表したが、不妊症と判明。8度の体外受精により妊娠したものの、流産。鶴保議員とは06年に結婚生活を解消した。

 計14回に及ぶ体外受精の経験を、04年に自著「私は、産みたい」で公表。07年に出版した著書「不器用」では「私の卵子に問題があってできないのであれば、パートナーのDNAをつなぐというために卵子の提供を受けることだって今は可能です。どんな可能性も、今は消したくないと思っています」と書いていた。

 さらに手記には、「夫」と子どもをもって、家庭を築くことが、保守政治家としても幸せなことだと考えたことなども書かれている。

 野田氏は当選6回。自身の不妊治療の経験から、少子化対策をライフワークにしてきた。手記では「不妊治療のステップとして、体外受精の先には卵子提供や代理母もある時代に入っている現実を認め、早急に法整備を進めていく時期に来ていると思います」とつづっている。

 9月には50歳になることから、「『超』も『超』の高齢出産となります。この『おばさん妊婦』を、出産まで温かく見守っていただければ幸いです。何があっても、『それでも私は産みたい』のです」と述べている。

 「週刊新潮」の酒井逸史編集長は「ひとりの国会議員の高齢出産というニュースではなく、法整備が遅れている体外受精や卵子提供、代理母出産の問題に一石を投じるものだと思う」と話している。

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