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生活保護 不正受給容疑で逮捕

8月25日 18時13分

大阪の不動産会社の社長が、知り合いの男に路上生活者を装わせて、大阪市から生活保護を不正に受給させていたとして詐欺の疑いで逮捕されました。社長は逮捕容疑を否認しているということです。警察は、社長が100人以上の路上生活者などを会社関係の住宅に住まわせ、生活保護費を吸い上げる、いわゆる「貧困ビジネス」を行っていたものとみて調べています。

逮捕されたのは、大阪・天王寺区の不動産会社、「家のはしら」の社長で、韓国籍のキム・テヨル容疑者(57)と、知り合いの柳澤信一容疑者(62)です。警察の調べによりますと、キム社長は、去年9月、柳澤容疑者に路上生活者を装わせて大阪市に生活保護を申請させ、およそ40万円の生活保護費をだまし取ったとして詐欺の疑いが持たれています。キム社長は、実際にはおよそ1000万円の貯金があった柳澤容疑者を、会社が所有するマンションに住まわせ、生活保護費から家賃を受け取っていたということです。警察の調べに対し、キム社長は「まったく身に覚えがない」と否認し、柳澤容疑者は容疑を認めているということです。警察は、キム社長が、これまでに100人以上の路上生活者などを会社が関係する住宅に住まわせ、生活保護費を家賃などの名目で吸い上げる、いわゆる「貧困ビジネス」を行っていたとみて調べています。