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お粗末!監督決まらず9月2戦は原委員長が代行
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次の日本代表監督交渉が難航している状況を、険しい表情で伝える原技術委員長。次戦のパラグアイ戦では自ら代行監督としてベンチに入ることも発表した
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日本サッカー協会の迷走ぶりが露呈した。欧州で次期日本代表監督の選考に当たっていた原博実強化担当・技術委員長(51)が24日、緊急帰国。同日午後に東京・本郷のJFAハウスで大仁邦弥副会長(65)とともに会見したが、新監督候補の名前の発表はなく、決定時期についても明言できないお粗末な内容に終始した。9月4日のパラグアイ戦、同7日のグアテマラ戦は原委員長が代行監督を務める異例の事態となった。
お粗末な記者会見となった。原委員長は「いい知らせを持ってきたかったが、残念ながら契約はできてません。責任を感じます。条件も含め提示した人もいれば、(協会からの)最終提示を待ってる人もいる」と複数の候補と交渉していることを明かしただけ。候補の名前も明かさず、決定時期も「9月中旬とか10月とかその辺を目指したい」と言うにとどまった。
既に交渉開始から1カ月以上が過ぎた。7月22日に日本を出発。南米、欧州を回ったが、破談を繰り返した。最有力候補のチリ代表監督のマルセロ・ビエルサ氏(55=アルゼンチン)にはオファー前に断られ、元レアル・マドリード監督のマヌエル・ペジェグリーニ氏(56=チリ)とも決裂。原委員長は「行けると思ったんですが、終わっちゃいました」と緊張感のない笑みを浮かべ失笑を買った。
欧州ではエルネスト・バルベルデ氏(46=スペイン)と交渉したが、途中でオリンピアコスに奪われた。その後も元ポルト監督のビクトル・フェルナンデス氏(49=スペイン)らと交渉を進めてきたが、難航している。
W杯南アフリカ大会に出場した32チームで監督が未定なのは日本と北朝鮮だけ。原因は協会の見通しの甘さにある。トルシエ氏、ジーコ氏、オシム氏ら過去の代表監督はW杯終了前から交渉していたが、今回はW杯後に選考を開始。その時点で他の国は交渉を始めており出遅れが状況を困難にした。またプロの代理人に頼む方法もあったが、原委員長が交渉役を担当した。交渉事は素人同然の原委員長が百戦錬磨の欧州の代理人に太刀打ちできるわけがなかった。
結局、9月の2試合は原委員長が代行監督を務めることになった。前日まで大仁副会長は「(代行は)今は考えてない。就労ビザも間に合わす」と明言したが、会見では壇上で原委員長と話し合った後に「現実的には(就労)ビザが間に合いません」と前言を翻した。
メンバーは技術委員を中心に選考し27日に発表する。それまでに原委員長が各クラブに謝罪と事情説明を行うが、各クラブやスポンサーからは批判を浴びそう。今後、原委員長の責任問題が浮上するのは必至。岡田ジャパンのW杯16強入りでできた良い流れは協会の失態で断ち切られた。
≪Jリーグ発足後の日本代表監督≫ハンス・オフト氏、パウロ・ロベルト・ファルカン氏、加茂周氏、岡田武史氏、フィリップ・トルシエ氏、ジーコ氏、イビチャ・オシム氏、岡田武史氏。
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