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【芸能・社会】

故梨元勝さん娘・眞里奈 悲痛! この数ヵ月が一番密な時間だった

2010年8月24日 紙面から

沈痛な表情で報道陣にあいさつする梨元さんの娘でタレントの眞里奈=東京・代々木上原で

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 本紙が特報した芸能リポーターの梨元勝さんの突然の訃報に関係者は23日、一様に驚くとともに、死の直前まで芸能リポートを絶やさなかった梨元さんの早すぎる死を悼んだ。一方、梨元さんの事務所は同日、正式に梨元さんの訃報を公表した。梨元さんは21日午前5時19分、肺がんのため、都内の病院で死去。65歳だった。通夜は23日夜、東京都内で近親者のみによる密葬形式でしめやかに行われた。告別式は24日に行われる。

 事務所によると、後日お別れの会を開くという。喪主は妻玲子(れいこ)さんが務める。

 この日、都内にある梨元さんの自宅には多くの報道陣が駆けつけた。夕方に喪服姿で応対した娘でタレントの眞里奈(30)は「お暑い中、本当にありがとうございます。あらためて時間をとりますので、今日だけは申し訳ございません…」と憔悴(しょうすい)しきった様子で言葉少なにあいさつ。そのまま、白いワゴン車で葬儀会場に向かった。

 事務所スタッフによると、梨元さんの最期は妻の玲子さんや眞里奈らに温かく見守られながら静かに亡くなったという。また「急なことなので、家族は今、とても動揺している」とも説明した。

 眞里奈はこの日朝、マスコミ各社に向けた文章で父である梨元さんへの思いと悲しみの心境をつづった。

 それによると、「父は闘病中の病室でもずっと仕事をし続け、それを活力に、そしてたくさんの方々の応援を励みに本当に前向きに病気と闘っていました」と梨元さんの闘病ぶりを明かした。

 梨元さんは生前、多忙で家族とともに過ごす時間があまりなかったが、眞里奈は「この数カ月は今までの人生の中で一番、一緒に密な時間を過ごせたと思います」とした。

 その上で、「入院中の父の仕事を私が代わりに引き受けたとき、いろいろと教えてもらい、『また新しい絆ができたね』と本当にうれしそうに言ってくれました。今まで以上に家族の絆が深まってきた矢先に、このような事になってしまい本当に悲しく、残念でなりません」と親子の交流の思い出と悲しみを吐露した。

 同時に、葬儀を近親者のみの密葬形式にしたことについて、「取材をし続けてきた父の遺志とは反するかもしれませんが、なかなか家族で一緒に過ごすことができなかったため、最後くらいは親族だけで送りたいという私たち家族のわがままです。どうかご理解ください」としている。

 

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