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突撃芸能リポーターとして一時代を築いた梨元勝(なしもと・まさる)さんが21日午前5時19分、肺がんのため入院していた都内の病院で死去したことを23日、所属事務所が発表した。65歳だった。今年6月、肺がんであることを公表。抗がん剤治療を受けながらも、亡くなる直前まで病室から芸能情報を発信していた。この日夜には都内の寺院で通夜が近親者だけで営まれ、24日に告別式を行い、後日、お別れ会を開く予定だ。
「恐縮です!」の名セリフで知られた芸能リポーターの元祖が、65歳でこの世を去った。
梨元さんは4月半ばからせきが止まらず、一度は肺炎の診断を受けたものの、5月末の再検査で右肺に炎症が見つかり、6月5日に肺がんと診断された。がんを告白した著名人を長年、取材した経験から「病気と正面から向き合って頑張ることが、同じ病気の人の励みになる」と公表。6月6日、スポーツ報知の取材時には「痛みはない」と話したが、約30分の取材中、渇いたようなせきを何度もしていた。
同14日から抗がん剤治療を開始し、治療の経過を自身が運営する携帯の芸能情報サイトで報告。4台もの携帯電話などを駆使し、病室のベッドから取材活動も続けていた。
副作用による味覚障害や体のだるさに悩まされつつも、今月6日には一時帰宅をし、家族と食事もした。16日、同サイトで新たに錠剤での治療を始めることをつづっていたが、17日には「なかなか寝つけません。しばらくテレビ見ます。一人でトイレ行けないのが辛いです」と病状が芳しくないことをつづり、19日の萩原健一(60)、冨田リカ(48)の熱愛騒動についてコメントしたのが最後の“仕事”になった。
関係者によると20日夜に体調が急変。21日午後には「梨元さんが亡くなったらしい」という情報が芸能関係者の間を駆け巡ったが、夕方には事務所関係者が「本人は元気に闘っております!」とツイッターで否定した。結果的には情報通り、21日の早朝に亡くなっていた。
68年に女性誌から芸能記者人生をスタートさせた。76年からテレビ朝日系「アフタヌーンショー」に出演。事件現場などに自ら足を運び、取材対象を直撃する現在の芸能リポーターの取材スタイルを確立した。故・美空ひばりさん、引退した山口百恵さんらトップスターにも体当たりの取材をかけ、「突撃男」として有名になった。
90年、麻薬騒動の渦中にあった故・勝新太郎さんを飛行機内で直撃。ソ連・ゴルバチョフ書記長(当時)や故・ダイアナ妃にも直接、取材を敢行するなど、芸能の枠を超えて活躍した。芸能取材の自主規制を批判し、ニュースの取り扱いを巡って在京キー局と決別した後は、自身の携帯サイトを立ち上げ、死の直前まで芸能記者魂を燃やし続けた。
先のスポーツ報知の取材の際、年内に自伝的エッセーの出版を企画しており「(取材に出られずに)執筆がはかどって仕方ない」と冗談交じりに語っていたが、それを実現することはできなかった。
◆梨元 勝(なしもと・まさる)1944年12月1日、東京・中野区生まれ。法政大学社会学部卒業後、68年に講談社の雑誌「ヤングレディ」取材記者に。芸能リポーター転身後、80年にオフィス梨元を設立。以後、テレ朝系「やじうまワイド」、「スーパーモーニング」などで活躍。00年4月には函館大学客員教授に就任。血液型A。
(2010年8月24日06時03分 スポーツ報知)
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