朝青龍が相撲協会広報公募に物言い

１０月の引退相撲などのため来日した元横綱の朝青龍

　１０月３日に引退相撲（両国国技館）を控える元横綱・朝青龍関（２９）が２３日、母国モンゴルから来日し、放駒新体制で正常化を目指す日本相撲協会に“物言い”をつけた。新理事長に放駒親方が就任したことには「だれ（が就任した）？　放駒親方？　そう、聞いてなかった」と興味すら示さなかったが、協会が年収約１０００万円で外部から招へいを検討している一般公募の「広報室長」については「一般人なら右も左も分からない。相撲の分かる人間でないと。けいこの苦しさを知っているね。言葉で甘いことを言うんじゃなくて、朝げいこから大変な山を乗り越えてやっていることを分かる人でないと」と苦言を呈した。

　自ら角界を離れ「外部の人」となった朝青龍だが、広報室長への立候補について問われると「俺？　勘弁してよぉ。とりあえずすしが食いたいよ」とやんわり断った。

　３１日には引退後、初めて力士会に顔を出す。協会の不祥事余波で先延ばしになっていた引退相撲への参加要請を正式に行う。横綱・白鵬が名古屋場所で優勝しながら賜杯を手にできなかったことには「相当悔しかっただろうね。苦しい時期だから頑張ってほしい」と同情しつつエールを送っていた。