V4戦に向け練習に励む中広=広島市内の広島三栄ジム
「日本Sフライ級王座統一戦」(9月25日、東京ビッグサイト)
正規王者・中広大悟(29)=広島三栄=が、暫定王者・佐藤洋太(26)=協栄=と4度目の防衛戦として行う王座統一戦に、敗れれば引退する覚悟で臨む決意を見せた。昨年12月18日の防衛戦での右手負傷を乗り越えて迎える9カ月ぶりの実戦。背水の陣でKOを狙う。
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広島三栄ジムの新谷彪会長が、中広に“KO指令”を出した。
これまで3度の防衛戦のうち、初戦と2戦目は1Rにダウンを奪い、3戦目も1Rにダウン目前まで追いつめたが、すべて判定勝ちだった。高い能力を知っているからこそ、勝っても釈然としない思いがあった。
「勝っても負けても、ファンに『また応援してやるからな』と言ってもらえるような印象に残る試合をして欲しい。何でも仕事は早く終わらせた方がいいんだから」とユーモアを交えてまな弟子にエールを送った。
期待は大きい。「今回、(中広)大悟から初めて『KOします』という言葉を聞いた」と言う。V4へ向けて一心同体となり、最大限のサポート体制を敷いて、復帰戦に送り出す。
(2010年8月22日)