郷野聡寛に判定勝ちしたジャダンバ・ナラントンガラグ（左）＝両国国技館
「ＳＲＣ」（２２日、両国国技館）
大相撲の元横綱朝青龍（２９）が結成した総合格闘技チーム「チーム朝青龍」の先兵ジャダンバ・ナラントンガラグ（３４）＝モンゴル＝が、世界的な強豪の郷野聡寛（３５）＝フリー＝に文句なしの判定勝ちを収める大金星を挙げた。元朝青龍は姿を見せなかったが、一宮章広マネジャーと兄の一宮章一氏が見守った。
ナラントンガラグはパワフルな打撃で郷野の左目下をはらし、モンゴル相撲の豪快な投げで何度もテークダウンに成功。２回終盤にはパウンドの集中砲火を浴びせるなど終始、圧倒した。
元朝青龍から電話で祝福されたというナラントンガラグは「（元朝青龍の）『相手に勝つ前に自分に勝て』という助言を生かせた。責任を果たせた」と誇らしげ。角界に続き、マット界でもモンゴル旋風が吹き荒れる。
(２０１０年８月２２日)