中日3連戦でリベンジを誓う(左から)内海、グライシンガー、東野=ジャイアンツ球場(撮影・金田祐二)
首位・阪神とゲーム差なしの2位・巨人と、同じく1・5差の中日は24日から東京ドームで3連戦を行う。巨人の内海哲也投手(28)は、17日から名古屋で3連戦3連敗を喫した相手に“3タテ返し”を宣言。
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やられたらやり返す‐。選手会長・内海の言葉に、選手全員の思いがつまっていた。ジャイアンツ球場での投手練習を終えた左腕は、阪神に3連勝したチームの雰囲気を「昇り竜ですよ」と表現。続く中日3連戦の重要性については「言うまでもない。みんな悔しい気持ちを持っている」。闘志を隠すことなく、強い口調で言い放った。
17日からの敵地での中日3連戦。巨人は表ローテのグライシンガー、東野、内海が先発したが、3試合とも先取点を奪われ、主導権を握られた。強力打線もチェン、山井、吉見を相手に3試合で計2得点。投打とも完敗し一時3位に転落した。
屈辱の3連敗後、阪神に3連勝で息を吹き返し、わずか1週間でリベンジのチャンスを迎えた。内海が「相手も全部一緒でしょう」と話したように、両軍とも前回と同じ先発予想。悪夢を払しょくするために、これ以上の舞台はない。
対中日打線のキーワードは、“和田封じ”だ。前回の3連戦では、計10打数6安打と打ち込まれた。斎藤投手コーチは「(前カードの)ヤクルトが和田に対し、10打数0安打かな。抑える方法はあるはず」。スコアラーの情報をもとに、ギリギリまで攻略の糸口を探る考えだ。
内海は「本当にし烈な三つどもえ。一戦も落とせない気持ちでやらないとダメだと思う」と話した。リーグ4連覇へ、まずは難敵の落合竜を突き放す。
(2010年8月23日)