9日に起きた新幹線のぞみ号の配電盤火災トラブルには、本当に驚いた。“事故”に巻き込まれたことに驚いたのではなく、その後のマスコミの反応に驚いたのだ。
この日は「ミヤネ屋」の出演があるため、いつものように東京駅からのぞみ155号に乗った。座ったのは10号車11Dの席。夏休みではあるが、それほど混んではいなかった。
車内では、業務連絡のメールのやり取りをしたり、ツイッターをやるのがいつものパターン。「ミヤネ屋」の芸能班チーフから「井上さんが石田純一さんの結婚会見でもらってきたカレーを、本番中に宮根さんに食べてもらってもいいですか?」というメールが届いた午前10時43分、車内にドーンという大きな音が響いた。
車掌やパーサーが血相を変えて、小走りで後部車両の方へ向かったと思ったら、急停車。しばらくすると、後部車両の方から多くの乗客が荷物を持ってボクが座っている横の通路を通り抜けていく。次々と。中にはハンカチで口元を押さえている人もいる。小さい子供と一緒の女性は、大きな荷物を持って子供のケアもしないといけないので、明らかに大変そうだった。
車内では「12号車より後ろの号車の乗客の方は前の車両に移動して下さい。一部ドアが開いていますが、線路に降りないで下さい」のアナウンス。一瞬、パニック状態だったボクもこの時点では冷静になり、トラブル現場に取材に行こうと試みた。
が、人の流れに逆行して進むのがとても無理な状態で断念。この時点で、ツイッターで車内の状況をつぶやいたのだ。
その後、車内で乗客に後ろの様子を聞きながらつぶやいていると、突然、ボクの携帯が次々に鳴り出した。テレビ局の報道、通信社、そしてスポーツ紙(もちろん、デイリースポーツも)…。各記者の人たちが「井上さんのツイッターを見て連絡しているのですが、取材できませんか?」と依頼してきたのだ。
業界でツイッターをやっている仲間はたくさん知っているが、まさかテレビ局の報道や通信社の人が反応するとは思いもしなかった。
さらに、このニュースは中国や台湾でも報じられた様子。「井上公造的推特」と書かれていたのだが、この「推特」がツイッターのことだとか。
いやはや、ツイッター恐るべしだ!(芸能リポーター)