米金融・債券市場展望=3年物入札やFRBの買い取り、株価に注目

2009年 04月 8日 08:41 JST
 

 [ニューヨーク 7日 ロイター] 8日の米国債相場は、景気低迷やリスク懸念が国債需要を下支えする半面、供給懸念が価格を圧迫することから、レンジ取引が続く可能性がある。

 入札される国債の期間や、連邦準備理事会(FRB)による国債買い取りがトレーダーのポジション構築に影響しよう。

 株価も、投資家のリスク意欲を測る上で注目される。7日は株安を受けて、債券価格はわずからがらもプラスを維持した。

 RBSセキュリティーズの国債戦略部門主任のデービッド・エーダー氏は、「大きな債券の動きにはなっていないが、少なくとも何に注目すべきか分かっている。それは株価だ」と述べた。

 同氏によれば、ジョージ・ソロス氏やマーク・フェーバー氏ら著名投資家がこの1カ月間の株式市場の上昇は弱気相場の中間反騰との見方を示したことも、債券相場を支援した。

 同氏は「レンジがどちらかの方向に突き抜けることを示唆しているのではなく、利回りをレンジの上限に押し上げた要因の1つ(株式市場の上昇)が失速しつつあるようだ」と語った。

 同氏は、少なくとも短期的には株安を予想。S&P株価指数が770―775に下落するとみている。

 こうした動きを受けて、米国債に対する安全逃避の買いが復活する公算が大きい。   続く...

 
 

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