米経済、世界経済の成長にとって障害に=著名投資家ソロス氏
[ニューヨーク 15日 ロイター] 著名投資家のジョージ・ソロス氏は15日、米経済は世界経済の成長にとって障害になるとの認識を示した。
エコノミスト誌主催の会合でソロス氏は「世界経済はある程度成長するだろう。しかし、われわれは横ばいになる見通し」と述べた。
中国については、やや資産バブルが見られるとの見解を示した。米国が経常赤字を抑制するためにはドルの価値が人民元に対して低下する必要があるが、人民元がドルに連動しているために人民元相場は絶えず過小評価されることになり、ドルが他の主要通貨に対して下落する結果になっていると指摘。現在の為替の枠組みは「危険に満ちている」との見方を示した。
また、金融市場は、放置が可能との誤った認識を前提に国際化が進んだとし、世界的な規制が必要だと主張。「これは大きな課題だ」と述べた。
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ドル/円15年ぶり安値:こうみる
外為市場では24日午後4時過ぎにドル/円が84.72円を下回り、15年ぶりの安値を更新。一時84.58円まで下落した。
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