江沢民総書記、鳩山民主党代表と会見 

 江沢民中国共産党中央総書記・国家主席は626日午後、北京の人民大会堂で、鳩山由紀夫代表を団長とする民主党代表団と会見した。 

 江総書記は、国交正常化30周年の年に訪中した民主党代表団に歓迎の意を表し、次のように述べた。

 30年の間に、政治、経済、文化分野の中日両国の交流と協力は全面的に発展し、大きな成果をあげている。双方は中日関係発展の指針となる政府間文書に署名して、平和と発展のための友好協力パートナーシップを確立し、民間友好の基礎を拡大してきた。それは数世代の人々が努力してきた結果であり、苦労して手に入れたものだ。両国の人民、特に両国の政治家は、それを大切にしなければならない。

 私が常に語っているように、歴史を鑑に、未来に目を向けなければならない。双方は歴史を振り返り、未来に目を向け、中日友好とそれが双方にもたらす利益を一層大切にし、中日関係発展の指針となる基本原則を常に堅持し、共同で確立した友好協力パートナーシップを守り、各分野の友好交流を引き続き強化し、中日友好に有利な積極的な力と要素を幅広く、十分に動員し、中日友好関係を持続的、安定的、健全に発展させなければならない。

 歴史の経験はまた、日本が平和発展の道を堅持することが、日本民族の利益に最もかなっていることを証明しており、アジア各国人民から歓迎されている。日本が引き続き国際社会と協力し、経済困難を克服し、新たな発展を遂げることを願っている。日本が引き続き平和発展の道を歩み、アジア各国と平和的に付き合っていくことを願っている。

 鳩山代表は、江総書記が代表団と会見し、全員と記念写真をとってくれたことに心から感謝し、次のように述べた。200012月、私は民主党代表として代表団を率いて訪中し、光栄にも総書記閣下とお会いすることができた。当時総書記が明らかにした「3つの代表(中国の先進的生産力発展の要請、先進的文化前進の方向、最も広範な人民の根本的利益の3つを代表すること)」に関する思想は、深い印象として私と代表団全員の心に残った。今年は日中両国の国交樹立30周年にあたり、幸運にも大型代表団を率いて再度中国を訪問し、新世紀に両国関係を発展させる問題について、中国の指導者と意見を交換することができて喜んでいる。中国共産党が「3つの代表」に関する重要な思想を順守し、中国人民を率いて近代化を進め、大きな成果を収めたことに敬服している。中国共産党と中国人民が閣下の英明な指導のもと、偉大な国家を建設する道を進む過程で、一層大きな成果を収めることを願っている。

 両国関係に言及し、鳩山代表は江総書記が提起した「歴史を鑑に、未来に目を向ける」思想を高く評価し、次のように述べた。日本は対外侵略戦争を起こした歴史に厳粛に対処、真剣に反省すべきで、再び周辺国に危害を与えるようなことをしてはならない。

 総書記は「3つの代表」に関する重要な思想について説明した。