「沖縄は私たちの領土」…声を高める中国
   「沖縄は私たちの領土なので返してもらうべきだ」。

  中国で「日本の沖縄はもともと中国の領土であるため返してもらうべきだ」という主張が噴出していると、毎日新聞が18日報じた。 同紙は「中国は5年前まで沖縄を日本の領土だと公然と認めていたが、最近になって学界を中心に『沖縄は中国領土』と相次いで主張している」と指摘した。

  同紙によると、昨年12月に北京で開かれた中国歴史学者シンポジウムでは、「明治政府による1879年の琉球併合、第2次世界大戦後の1972年の米国による沖縄返還などは、すべて国際法上根拠がない」という主張が出てきた。 これは、沖縄の普天間基地移設問題で日米同盟が揺らぎ、沖縄と日本政府の関係もぎくしゃくする中で生じているものだと、同紙は分析した。

  琉球大学の上里賢一名誉教授は「過激な反日派ではない学者がこうした議論を展開している。中国政府も、中国共産党も、公式見解と異なる主張を黙認しているのが怖い」と述べた。

  現在の沖縄県である琉球は、1429年に王国が形成され、明・朝鮮などと活発に貿易を行った。 その後、1603年、江戸幕府が薩摩(鹿児島県)を動員して琉球を日本の影響圏に組み入れた後、琉球は日本に朝貢した。 この時まで琉球は江戸幕府に完全に隷属せず、清の国にも朝貢した。

  しかし明治維新の後、1879年、琉球は日本に完全に併合され、沖縄県になった。 当時、清は明治政府と激しく領有権紛争を繰り広げたが、1894年の日清戦争で日本が勝利し、中国は領有権を放棄した。


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