2010年08月18日

◆ 助産師の根本問題

 助産師がホメオパシーによって死者を出した問題は、一個人の問題ではなく、社会制度の問題である。是正のためには、該当の社会制度を改める必要がある。

 ──

 助産師がホメオパシーによって死者を出した。(乳児にビタミンKを与えなかったせい。)
 この問題は、当の助産師一人の問題ではない。なぜなら、数多くの助産師がホメオパシーに従って、妊婦にレメディを投与しているからだ。また、助産師会は、ホメオパシー業者と密接な関係にある。

 では、どうしてそうなのか? この問題は、次の項目のコメント欄で推測しておいた。
  → ホメオパシーはトンデモか 2
 つまり、高額なレメディ販売のリベートである。レメディは1セットで1万5千円。このうち3分の1ぐらいが販売手数料(リベート)として、助産師に換言されれば、5千円となる。このような高額な金が入るとなれば、助産師としてはレメディの販売に熱中するのも、不思議ではない。二日にいっぺん5千円でも、1月には、7万5千円になる。かなりの副収入だ。ないがしろにはできない。

 そして、それというのも、助産師の給与が安いからだろう。看護師になりたがる女性は多いが、助産師になりたがる女性は少ない。とすると、助産師の給与は、看護師の給与よりも、いくぶん低いと見なされる。
 ネットで看護師の求人を探すと、未熟な看護師でも年収 350万円ぐらい。経験者談では、一流病院で暇なく激務をこなすベテランで年収 700万円ぐらい。とすると、助産師の場合、未熟で 300万円、ベテランで 350万円ぐらいか。(実際にはこれよりも低いところが多いだろう。病院と違って助産所は暇なところも多いからだ。)

 【 修正 】
 コメント欄の指摘があったので、上記の灰色文字部は取り消します。
( ※ 勤務助産師の給与は看護師よりも高い。レメディを勧めるのは、開業助産師であろう。開業助産師だと、収入は一定ではないので、収入を増やすために、レメディを推奨するのだろう。……つまり、理由は勤務助産師の低所得ではないらしい。)

 ──

 現在、産婦人科医の不足が言われている。妊婦が出産したくても、産婦人科のが満員で入院できないことも多い。それほどにも産婦人科が混雑しているのに、助産所は人気がない。これは、どうしてか?
 市場原理主義者ならば、次のように主張するだろう。
 「市場の需給に応じて、価格調整すればいい。助産所の人気がないのであれば、助産所の料金を下げればいい。そのためには、助産師の給与を下げればいい。そうして、助産師の給料が下がれば、助産師も少なくなり、労働供給が減るので、需給が均衡する」

 しかし、そのような方針が取られたからこそ、助産師の給料は下がり、助産師はやむなくホメオパシーの推進をするようになったのだ。
 社会が市場原理主義を取るからこそ、助産師はホメオパシーを推進するようになったわけだ。

( ※ 上記で修正したように、これはちょっとピンボケ。)

 ──

 上記の市場原理主義の提案は、回答としてはペケである。なぜなら、
 「どうすれば助産所の人気が高まるか?」
 という問題に対して、
 「どうすれば助産所の需給が均衡するか?」
 への回答を出しているからだ。
 つまり、目的は、「需要を増やすこと」であるのに、「供給を減らす」という、トンチンカンな回答を出しているからだ。(需給の均衡が目的となってしまっている。見当違い。)

 では、正しくは?
 「どうすれば助産所の人気が高まるか?」
 という問題に対して、
 「助産所の人気が高まるように、助産所の品質を高めればいい」

 となる。自動車で言えば、途上国の 25万円カーみたいな低品質なものをやめて、400万円の高級車みたいな高品質なものにすればいい。そうすれば、料金を下げなくても、客はどんどん増える。

 ──

 以上のことからわかるだろう。
  ・ 産婦人科が混雑しているのは、助産所の人気がないからだ。
  ・ 助産所の人気がないのは、助産所の品質が低品質だからだ。
  ・ 助産所の品質を高めれば、問題は解決する。


 だから、大切なのは、助産所の品質を高めることだ。そうすれば、助産所の利用料金が高まり、助産師の給与が高まる。それによって、助産師は、ホメオパシー販売のリベートが不要となる。下らない副業に精を出さなくとも、日々の忙しい助産業務だけをこなすだけで、まともな高給与を得ることができるようになる。

( ※ 上記で修正したように、これはちょっとピンボケ。ただし、開業助産師に読み替えれば、趣旨だけはおおむね正しい。)

 ──

 では、助産所の品質を高めるにはどうすればいいか? それには、助産所の品質の低さを改善すればいい。では、助産所はどこが低品質なのか? 
 施設は、あまり問題とならない。助産所のかなり多くは、助産師の個人宅だが、これを鉄筋コンクリートにすればいいという問題ではない。そんなことをしても、無駄な経費がかかるだけで、意味がない。
 大事なのは、医療サービスだ。現状では、助産師は、嘱託医(経験のある産婦人科医)と連携して、医療サービスをすることになっている。しかしこの場合、助産師が嘱託医に申し込まない限り、医療サービスを受けられない。すべては助産師優位である。たとえば、ビタミンKのシロップも、助産師が「投与しない」と決めれば、投与しないことになる。医師が「投与せよ」と助産師に命じることはない。そのような命令系統は存在しない。当然、「医師の命令にそむいたことの罰則」などもない。このように、妊婦に対する医療は、助産師が優位にある。つまり、妊婦は、正当な医療サービスを受けることができない。助産師の許可を得た範囲内で、限定的に医療サービスを受けることができるだけだ。その結果、助産所では、医療サービスを受けられずに子供を死なせてしまった、という例がかなりしばしば見られる。
   → 被害者のブログ
    (「2003年に助産院で骨盤位にて分娩、娘は心拍があったのに、病院に
      搬送されることもなく亡くなってしまいました」とのこと。 )

 助産所では、まともな医療サービスを受けられない。子供が死ぬ危険がある。妊婦が死ぬ危険もある。このことが妊婦に広く知られている。だからこそ、助産所は不人気だ。当然、料金を下げざるを得ない。したがって、助産師の給与も下がる。だからホメオパシーの推進に走る。

( ※ 上記で修正したように、これはちょっとピンボケ。ただし、開業助産師に読み替えれば、趣旨だけはおおむね正しい。)

 ──

 以上から結論できることは、こうだ。
 「助産所でも、正当な医療サービスが得られるようにする」

 このことは、次のことを意味する。
 「助産所もまた、病院の一種として、医師の命令下に置く」


 つまり、私としては、次のような制度を提案したい。
  • 助産師は、医師のかわりに出産を介護するものではなく、看護師のかわりに医師の業務を補助するものである。(出産看護師という扱い。)
  • ただし、その補助の範囲は、通常の看護師の業務範囲よりもかなり広く、分娩をも扱う。(この点では、医師の業務に相当する。)
  • しかしながら、すべての業務は、医師の命令下でなされる。助産師が単独で判断することは許されない。細かな点はともかく、原則としては、医師の判断や命令を要する。
  • 助産師は、医師の命令を受けたあと、予定や事後報告を、きちんと書類にして提出する。(例。ビタミンKシロップを与えたか。レメディを与えたか。)
  • 医師は、助産所に常駐する必要はないが、1日1回は顔出しして、書類のチェックをする。疑問点があれば、助産師に問い質す。また、妊婦と面談する。
  • 助産師は、疑問に思う点があれば、医師に連絡して問い合わせる。その際、医師はそばにいないから、ケータイまたは iPad で問い合わせる。( IT医療 )
 これはいわば、「巡回する産婦人科医」( IT医療 付き)である。このような医師が、数カ所の助産所を、統括すればいい。そして、何らかの問題を見つけたら、妊婦をしっかりとした病院に送り込む。
 この場合、医師は数カ所の助産所を統括する管理職であるから、各助産所から、統括するための手数料を少しずつ集めることで、かなり多額の所得を得ることができる。一般の内科医よりも、1クラス上の所得となる。(平社員よりも課長が高給であるのと同じ原理。)
 
 以上の制度があれば、結果的に、次のようになる。
  • 巡回する産婦人科医は、高給なので、志望者が増える。産婦人科医の不足という問題が解決する。
  • 巡回する産婦人科医が助産所を統括することで、助産所の妊婦は正当な医療サービスを受けることができるようになる。
  • 助産所の医療サービスが向上するので、助産所の人気が高まり、料金も高まり、助産師の給与も高まる。
  • 助産師はホメオパシーを推進しなくても、まともな給与を得て、まともな生活ができる。
  • 助産師のなり手が増える。助産所も増える。産婦人科の不足・混雑という問題が解消する。
  • 高級な施設の産婦人科医院による出産が減り、安価な施設の助産所の出産が増える。「病院 → 助産所」という移転が起こるので、政府の支払う医療費はかえって減る。

 以上が、私の提案だ。

 ともあれ、助産師とホメオパシーの問題は、背後に「産婦人科の問題」という大きな問題が横たわる。この問題に目を向けないと、物事の本質を理解できない。「助産師が悪い」と非難するだけでは済まないのだ。
 


 [ 付記 ]
 上記の案は、基本的な原案だ。現実的には、若干の難点があるかもしれない。その場合には、専門家の観点から、難点をご指摘していただきたい。
 ま、他人の欠点を見つけると、「トンデモだ、トンデモだ」と鬼の首を取ったように騒ぐ人もいる。だが、そういうトンデモ医者ばかりでなく、まともな医者もいるだろうから、まともな医者のまともな知識をご教示くだされば、拝読したいと存じます。
( ※ というのは、言わずもがなのことなんだが。……実際には、世の中、まともな医者より、トンデモ医があふれている。精神を病んでいるようだ。過労ですかね。いや、仕事もしないで、ネットの見過ぎかも。)
   
posted by 管理人 at 10:11 | Comment(6) | 医学 ・統計
この記事へのコメント
もしもし。
最初の前提が間違ってますよ。

助産師の資格を取るためには、看護師の資格が必須です。
看護師の上位の資格と考えてもらっていいと思います。ナースは開業できませんが、助産師は開業できますし。
当然給料も、ナースより高いですよ。

最近は「自然なお産」ブームで、助産所人気はかなり高まってきています。
>子供が死ぬ危険がある。妊婦が死ぬ危険もある。このことが妊婦に広く知られている。
知られていないからこそ、不幸な事件が起こってしまっています。
>当然、料金を下げざるを得ない。
助産所の料金が、極端に病院より安いとは思えませんが…

開業助産師がホメオパシーに走る理由としては、儲けというよりも、
・薬の処方はできないが、健康食品扱いのレメディなら扱える
・正常分娩ばかりを取り扱うため(手厚い医療が必要な妊婦さんは病院に行ってしまうから)、出産に対して根拠のない万能感を持ってしまっている
という面があるのかもしれませんね。
Posted by もしもし at 2010年08月20日 00:14
 ご指摘ありがとうございました。本文を修正しました。

> >子供が死ぬ危険がある。妊婦が死ぬ危険もある。このことが妊婦に広く知られている。
> 知られていないからこそ、不幸な事件が起こってしまっています。

 今回の不幸な事件はホメオパシーによる問題ですが、そのことは知られていなくとも、助産所では万一の緊急時に医師の治療は受けられないということは、誰でも知っていると思えます。
Posted by 管理人 at 2010年08月20日 07:05
ホメオパシーに走る助産所は大きな問題ですが
管理人さまのご提案には少々無理があるのではないかと感じています。

>・ 産婦人科が混雑しているのは、助産所の人気がないからだ。

→いいえ、助産所は「自然なお産」を好む一部の妊婦からは絶対的な支持を受けています。
人気がないわけではありません。
ただ病院に比べ絶対数が元々少ないし、
助産師と妊婦との信頼関係が売りですから
そんなに多くの分娩予約が取れません。
1ヶ月に3件ぐらい予約を取れば手一杯、と言うところも珍しくありません。

>・ 助産所の人気がないのは、助産所の品質が低品質だからだ。
  ・ 助産所の品質を高めれば、問題は解決する。

→ですから人気はそれなりにあるのです。
それに助産所の分娩料金は決して安くはありません。
一般の病院とほとんど変わらないところも多いです。
収入を増やすためにホメオパシーに走る、と言うのはちょっと違うのではないでしょうか?
まともな助産師さんなら、そんなことをするより
助産所を閉めて高給の病院に勤めればいい話です。
これは開業助産師が病院不信というか
現代医療を半ば否定し極端な自然お産信仰に走っていることが多いことに問題があるといえます。

>助産所では、まともな医療サービスを受けられない。子供が死ぬ危険がある。妊婦が死ぬ危険もある。このことが妊婦に広く知られている。だからこそ、助産所は不人気だ。当然、料金を下げざるを得ない。したがって、助産師の給与も下がる。だからホメオパシーの推進に走る。

→これについてはレスされた「もしもし」さんと同様ですが、まさに
>> 知られていないからこそ、不幸な事件が起こってしまっています。
>助産所では万一の緊急時に医師の治療は受けられないということは、誰でも知っていると思えます。

→いやいやそうでもないらしいですよ。
助産所によっても違いがありますが
「いざと言うときは提携の病院に運ぶから大丈夫」
と言い切っているところ
(実際は提携病院に運ぼうとしたときは手遅れになっていることが多い)や
「病院なんてよくないところだ!どんなことがあっても子供は助産所で産むべき!」と洗脳し
病院で産むくらいなら死んだ方がまし、と本当に思い込んでしまい
搬送を拒否する産婦もいるそうです。

助産所は今でも人気がかなりあります。
料金も高いです。
本来ホメオパシーなど推進する必要はないんです。
例え儲かったって助産師の考え方(現代医学否定、自然信仰)次第で進める人は進めるし
儲かっていなくてもまともな助産師なら進めません。
と言うよりまともな助産師は開業をしないでしょうね。

この問題をなくすには極論ですが
助産院自体をなくすのが望ましいのです。
不足している助産師がすべて病院勤務になれば
病院の医師の負担は減ります。

>巡回する産婦人科医は、高給なので、志望者が増える。産婦人科医の不足という問題が解決する。

→何か異常があったら助産師でなくその産科医の責任にされてしまいそうですね。
訴訟でも起こされたら・・・と思うと成り手がそれほどいるとは思いません。
それに今産科医は大変不足していますので
「巡回専門の産科医」にみんな転向してしまったら
現場の(病院の)産科医が不足してしまいます。
それこそ医師不足で分娩できなくなる病院が増えます。
今の忙しさでは病院の産科医が巡回も行う、というのも体力的、時間的に困難でしょう。

>巡回する産婦人科医が助産所を統括することで、助産所の妊婦は正当な医療サービスを受けることができるようになる。

→今述べたように巡回診療は不可能だと思いますしそれほど正当な医療サービスを受けたいのなら最初から病院に行けば済む話ですよね。

>助産所の医療サービスが向上するので、助産所の人気が高まり、料金も高まり、助産師の給与も高まる。
助産師はホメオパシーを推進しなくても、まともな給与を得て、まともな生活ができる。

→これはさっきから述べている通りお金の問題ではないです。最初からまともな給料(所得)は貰っているでしょう。

>助産師のなり手が増える。助産所も増える。産婦人科の不足・混雑という問題が解消する。

→実は今でも助産師の成り手はすごく多く助産師学校の倍率もすさまじいです。
では何で助産師が増えないのかと言うと
助産師学校やその定員が増やせないからだそうです。
助産師学校では当然分娩の実習をさせなければなりませんが
少子化でその対象が減っており
分娩実習がなかなかできない、
なので定員を増やせない、という
事情があります。
また助産所がいくら増えても
助産所ではそんなに多くの分娩が取り扱いできません。
月に数件しか分娩を取り扱わない助産所が増えても焼け石に水です。
事実今の日本では全分娩の中で助産所や自宅分娩の占める割合はわずか1%です。
仮にこれが倍になっても2パーセントですから
産科医の不足、混雑の解消にはなりません。
しかも助産所が増えれば増えるほど
一度に多くの妊婦さんを分娩させられるはずの病院勤務の助産師さんが減ってしまいます。
そして助産所の増加により異常分娩により搬送されるお産も急増しますので
病院は余計多忙になってしまいます。

>高級な施設の産婦人科医院による出産が減り、安価な施設の助産所の出産が増える。「病院 → 助産所」という移転が起こるので、政府の支払う医療費はかえって減る。

→助産所の分娩費用は今でも病院とさほど変わりません。
かえって異常分娩による緊急の搬送(救急車の出動)などが増えますので医療費はかさむようになるでしょう。
Posted by ユリアン at 2010年08月23日 12:02
情報ありがとうございました。

> 1ヶ月に3件ぐらい予約を取れば手一杯、と言うところも珍しくありません。

それが本当だとすれば、あまりにも生産性が低すぎますね。売上高も低いし、所得も低いはず。料金が高くても、何にもならない。
ちなみに、インドネシアでは、「同助産院では、一日に10数名の出産を行っています」とのことです。
 → http://www.chautary.org/indonesia.html

日本の助産所があまりにも生産性が低いとしたら、その状況を改善する必要があるでしょう。そのために、「医師の指導のもとで処理する」という本項の提案が役立ちます。それなら大量に処理することが可能になりますから。料金の大幅引き下げも可能でしょう。たとえば、1カ月に 300件の分娩をすれば、生産性は 100倍になります。料金を十分の1ぐらいに下げられるかも。(それはちょっと無理そうだが。)

 ──

> 助産所は今でも人気がかなりあります。
> 料金も高いです。

だとしても、生産性が低ければ、低所得となります。

> この問題をなくすには極論ですが
> 助産院自体をなくすのが望ましいのです。
> 不足している助産師がすべて病院勤務になれば

たしかに極論です。現実性は皆無。産科の不足の問題を解決するには、産科の診察料を引き上げるだけで大幅改善するはずだが、現実にはそれさえもなされていない。その一方、助産院を一挙になくして、その分を病院で引き受けるとしたら、病院の建設費が千億円単位で必要となる。完全に不可能。その一方で、全国の助産所がすべて空室になる。二重の無駄。

助産師が扱うのは正常分娩ですから、そのためにホテルみたいな高級施設をあちこちに建設する必要はないのです。必要なのは施設ではなくて医師。その医師を各地に派遣せよというのが本項の趣旨。医師を村に派遣するためには、自動車が一台あればいいが、村にいる妊婦を都会に招いてホテル生活をさせるには、ものすごいコストがかかる。高級病院だと 150万円。一方、助産所だと、24万円。

> 何か異常があったら助産師でなくその産科医の責任にされてしまいそうですね。

 妊婦の構造的な異常は妊婦に原因があり、産科医のせいにはされません。産科医のせいになるとしたら、処置が誤った場合のみ。
 一例を挙げると、正常分娩だと見なされたが、iPad で分娩のリアルタイム画像を見ていたら、異常分娩だと判明した。その場合は、救急車を呼ぶように、手配すればいい。それ以上のことはできないのだから、責任にはなりません。

> 「巡回専門の産科医」にみんな転向してしまったら
> 現場の(病院の)産科医が不足してしまいます。
> それこそ医師不足で分娩できなくなる病院が増えます。

本項を理解できていない?
病院の産科医が自分で扱える分娩の数は、限られています。
巡回の産科医が助産師に指示できる分娩の数は、助産師の数に比例します。一人の産科医が10人の助産師に指示するとしたら、一人の産科医が扱える分娩の数は10倍弱になります。

産科医が扱える分娩の数も、助産師が扱える分娩の数も、たかが知れています。しかし、「産科医 と 助産師」という組み合わせなら、助産師の生産性が大幅に向上するので、扱える分娩の数は大幅に増加します。10倍増も可能でしょう。そうすれば、日本もフィリピン並みの分娩先進国になります。  v(^^);


> 今の忙しさでは病院の産科医が巡回も行う、というのも体力的、時間的に困難でしょう。
> →今述べたように巡回診療は不可能だと思いますしそれほど正当な医療サービスを受けたいのなら最初から病院に行けば済む話ですよね。

 文章が自己矛盾していますよ。産科医が忙しければ、病院に行っても受診してもらえません。産科の体制を拡充することが大切であり、その方法を本項は示しています。

> 少子化でその対象が減っており、分娩実習がなかなかできない、
> なので定員を増やせない、

 これも自己矛盾。少子化で出産数が減っているなら、産科医はちっとも忙しくなく、暇だらけのはず。現状は違う。
 少子化のせいで定員を増やせないということはありません。

> かえって異常分娩による緊急の搬送(救急車の出動)などが増えますので医療費はかさむようになるでしょう。

 異常分娩の比率はそれほど多くありません。また、できれば助産所に自動車を用意しておくことが好ましく、それでさっさと病院に運ぶべきでしょう。その方が早いので、安全。
Posted by 管理人 at 2010年08月23日 19:43
 助産師というものの恐るべき実状。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1437083809

 助産師というよりは、出産を阻害して、赤ん坊を死なせて、そのことでお金をもらう商売。

 ビタミンKを処方しないなんて、大甘ですね。「何もしない」のではなく、「赤ん坊を殺す」のが、助産師の仕事だ。

Posted by 管理人 at 2010年08月23日 19:57
 以下、引用。
 ──
 《 助産院は安全? 》
 嘱託医がいるということも正当化に使い、最終的には嘱託医に責任がいくようになっているような気がしてならない。
 もうおもうんですけどね、嘱託医はいない方が分かりやすいんじゃないですか?
 嘱託医がいるってことで、助産院の問題を抱えた方は責任をそっちにすり替えられてしまう傾向がよくあるようにおもうんです。
 純粋に助産師の責任を問いたいのに、どの段階であれ、搬送したということで、搬送先の問題になってしまったり。

http://d.hatena.ne.jp/jyosanin/20100717/1279351287
Posted by 管理人 at 2010年08月24日 19:04
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