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相撲部屋にiPad配布 情報共有の切り札に
相撲協会は、協会内部の広報整備・情報開示の一環として、iPadを利用することを決めた。24日以降、各部屋や理事ら役員に計60台が配布される。
2010年08月24日 09時22分 更新
日本相撲協会は23日、協会内部の広報整備・情報開示の一環として、米アップルの多機能情報端末「iPad(アイパッド)」を利用することを決めた。24日以降、各部屋や理事ら役員に計60台が順次配布される。
野球賭博などの不祥事を受け、協会を取り巻く状況が刻々と変化する中、親方衆から「情報を新聞やテレビから受けるだけで、何が本当が分からない」との不満が続出。23日の年寄総会で放駒理事長(元大関魁傑)は「これからは情報を開示し、共有していく」との方針を確認した。その手段として村山弘義副理事長がぶち上げたのがiPadの利用だ。
もともと協会では、親方や力士らへの事務連絡用としてiPad導入を決めていた。従来は電話かファクスが主要な連絡手段だったため、協会は「どこでも持ち運べて使える点を有効活用したい」と期待。各部屋の電子メールアドレスも登録し、部屋間の連絡にも利用できるようにする。
ただ理事会の内容などを開示するとなると当初予定とは運用が違ってくる。理事会の議事録を送信するのかなど詳しいことは「まだ何も決まっていない」と、事務方は困惑顔だった。
[産経新聞]
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