野田佳彦財務相は27日、宮崎県で発生した口蹄疫(こうていえき)対策として、2010年度予算の予備費から88億円を活用する方針を決めた。家畜伝染病予防法に基づき、病気にかかった牛や豚などの家畜を殺処分した農家の補償などにあてる。
閣議後の記者会見で明らかにした。政府は過去2回、同法と5月末に成立した口蹄疫対策特別措置法に基づき、殺処分した農家の補償や、病気にかかっていない家畜を早期出荷した際の価格下落分の補填(ほてん)などに予備費を活用することを決めている。今回の88億円を加えると、口蹄疫対策に利用する10年度予算の予備費は計411億円となる。
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