阿久根漁港の県管理防波堤の塗装で、県は許可範囲を超えて阿久根市が塗ったとして23日、阿久根市から事情を聴いた。竹原信一市長が漁港漁場課を訪れ「作業が走ってしまった」とミスを認めて陳謝。「後出しになりますが」と改めて無許可部分の申請書を提出した。同課は「今後対応を検討する」としている。
県によると、当初許可した644平方メートルとは別に、許可されていない防波堤も計約500平方メートルにわたって絵が塗り替えられていた。県側は20日、担当課長に県庁に来て報告するよう求めたが、市側から「竹原市長が出向く」と回答があったという。
竹原市長は漁港漁場課の後、知事室などを訪れたが、知事との面会はかなわず。県庁記者室で約11カ月ぶりの記者会見を開いた。【福岡静哉】
毎日新聞 2010年8月24日 地方版