ドイツ 財政難で兵力大幅削減
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ドイツ 財政難で兵力大幅削減

8月24日 7時28分

ドイツでは金融危機で膨らんだ財政赤字を減らすため、グッテンベルク国防相が、ドイツ軍の兵力を3分の1減らして16万3000人規模にする案を盛り込んだ軍の改革方針を発表しました。

グッテンベルク国防相は23日、ドイツ軍の改革方針を発表し、25万人余りの兵力を3分の1減らして16万3000人規模とし、徴兵制度とする憲法の記載はそのままにしたうえで徴兵制度を一時停止し、志願兵制度を取り入れる案を軸に、今後さらに検討する方針を示しました。ドイツ軍の改革をめぐっては、メルケル首相がことし6月、財政赤字に対処するための財政再建策の一環として、兵力の削減などを検討するようグッテンベルク国防相に指示しており、ドイツ国防省では、今回示した改革方針を実現すれば、今後4年間でおよそ83億ユーロ(日本円にして9000億円)近くを削減できるとしています。ただ、兵力の具体的な削減数や徴兵制度の停止については与党の内部でも意見が分かれており、実現に向けた調整が難航することも予想されます。