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2010年8月23日(月) 19:30 |
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一番上の送電線に接触し墜落と分析
香川県沖の瀬戸内海に海上保安庁のヘリコプターが墜落した事故は、これまでの調べで、ヘリが一番上に張られていた送電線に接触した可能性が高いと分析されています。 海上保安庁は、再発防止策を検討するための委員会を立ち上げ、23日初会合を開きました。
高松海上保安部は、22日、海中からヘリと接触して切れた送電線を引き揚げました。 国土交通省、運輸安全委員会の航空事故調査官が、送電線の切断面などを調べた結果、墜落したヘリは、佐柳島と小島をつないでいた送電線3本のうち一番上の送電線に引っ掛かり、墜落したものと分析しました。 懸命の捜索が続いていた行方不明の整備士・大嶽智さんは、21日佐柳島の隣にある高見島沖で、遺体で見つかりました。 事故原因の究明が進められていますが、なぜ低空飛行したのかについては判然としていません。 これまでの調査で、ヘリは、機体下の右側部分が送電線に引っ掛かり、機体が前のめりになって、そのまま墜落した可能性が高いと指摘されています。 これは、目撃証言とも一致しています。 ヘリが接触した送電線がぶら下がる鉄塔には危険を回避するため、日中でも光が点滅する『航空障害灯』が設置されています。 航空事故調査官は、近く、墜落現場を実際に飛行して、操縦士がなぜ航空障害灯を見落としたのかなどについても調べることにしています。 また、海上保安庁は、再発防止策を検討するための委員会を設置し、23日初会合を開きました。
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