(cache) 菅首相「小沢氏を評価」…代表選へ“チルドレン”取り込み作戦か(スポーツ報知)

　新人議員と対話集会　民主党代表選（９月１日告示）で再選を目指す菅直人首相（６３）は２３日、議員会館内の事務所で新人議員との対話集会を開いた。１５７人の新人議員を３日間、６回に分けて開催される集会。初日のこの日は午前１８人、午後２３人の計４１人が参加した。

　出席者には、首相の直筆サイン入りの著書を贈呈。首相は、現政権に批判的で代表選出馬を検討中の小沢一郎前幹事長（６８）について注目発言した。「鳩山前首相や小沢氏も、皆が『よし、これならやっていける』という体制を作るつもりなので安心してほしい」と約束し「小沢氏の政治手腕を評価している。いずれ小沢氏のような人が必要になる」挙党一致を強調した。「脱小沢」のイメージを弱め“接近”することで、小沢氏に近い議員の心証を良くする作戦だ。

　また、次期衆院選を２０１３年参院選とのダブル選挙にしたい意向も表明。「３年後の衆参ダブル選挙まで解散しないつもり。じっくりと腰を落ち着けて日本の将来を作っていく」。政権地盤が弱く早期の衆院選実施を嫌う新人を取り込む戦略と見られる。

　しかし、舞台裏ではかえって亀裂が浮き彫りに。小沢氏に近い議員の一部には「首相の会合には出るな」の号令が出ていたという。“小沢ガールズ”の三宅雪子衆院議員（４５）は「他に予定が入っていて行けなかった」と恐縮しつつも「こういう時期なので、慎重に考えた。囲い込みと誤解されないよう、もっと自然な時期にやるべきでは…」と話した。２４日以降も、既に複数の“小沢チルドレン”が欠席の意向を固めている。

　菅首相が「３年後のダブル選挙」に言及したことを伝え聞き「あからさま。バカにしている」と怒った議員も。首相は代表選に向けた政権構想や基本政策を２７日にも正式表明する意向という。