大相撲の野球賭博事件に絡み、賭博の口止め料名目などで元大関琴光喜関に約１億円を要求したとして、警視庁組織犯罪対策３課は２２日、恐喝未遂の疑いで、元力士古市満朝（３８）、指定暴力団山口組系幹部の安田善彦（４５）、山口組系の別の組幹部万谷里弘（３７）の計３容疑者を再逮捕した。
逮捕容疑は３月、大阪府内で、阿武松部屋の床山（２９）を通じて賭博の口止め料３５０万円を支払った元琴光喜関に「４、５年前から力士や親方が野球賭博に関係している。証拠を持っている。週刊誌に載せるときには実名と写真を載せる。１億円払って引き取れ」などと言って現金を脅し取ろうとした疑い。
東京地検は２２日、賭博の仲介役とされる阿武松部屋の元幕下力士（３５）から脅し取った金の半分を受け取ったとして３００万円の恐喝罪で古市、安田の両容疑者を起訴。共犯容疑で逮捕された山口組系組員（３４）は処分保留とした。
(２０１０年８月２４日)