広島市の旧市民球場(中区)跡地利用計画に反対する市民団体「旧広島市民球場の歴史と未来を守る会」(永井健二会長)のメンバーたち120人が23日、球場の解体禁止を求める仮処分を広島地裁に申し立てた。
申立書などによると、旧球場は戦後復興や平和のシンボルとして市民の心のよりどころになってきたと主張。「取り壊されれば憲法13条が保障する幸福追求権が侵害される」と訴えている。市役所で会見した永井会長は「残してほしいとの声は多い。解体を阻止し活用の議論を深めたい」と強調した。併せて解体禁止を求める訴訟も検討する。
市は年内に解体に着手する方針。片平靖都市活性化局長は「申立書の内容をよくみた上で、地裁で意見を述べる場があれば説明したい」とコメントしている。
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