ぼんのう

秋に泣き 冬に耐え 春に咲く三線の花
<< August 2010 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

製薬会社と塾

勤務している会社と同じフロアーに、
準大手製薬会社と、準大手塾会社がある。

製薬会社のほうは、この地域で営業をしているMR達の拠点らしい。
午後になると明かりが消え、人の気配が完全一時消え、
営業拠点として正しい姿なのかどうか、少々疑問に思ってしまう。
まあ、おそらくMR一人一人の携帯電話が、「営業所」という
扱いであろう。過去にコナミでも、そのような営業形態をして、
多数の入院患者が発生したというのは、君と僕だけの秘密だからね(マテ。
にしても、ここらへんのテナントは全て、入り口にセキュリティーがあるのに、社員が居る時、扉が半開きになっている。
盗まれるような情報とかはないだろうとしても、

「セキュリティーカードなんか嫌いじゃー」

というおっさん臭がするんだよな。
まあ、他社のことだから、どうでもいいが。



塾会社のほうは、よくわからない。
出ている看板から推理すれば、本社ではなく、前述の製薬会社と同じ、
この地域における統括拠点のようなものか。
廊下からそっと覗くと、パーティションで区切られた会議室が
多数あるのだが、そこで会議とかが行われているという光景を
見かけたことがない。



小洒落たオフィスビルであるが、中はごく普通の雑居ビルだ。
カーペット敷きで、駅のすぐ傍に建ち、最上階には高級レストランがあり、ガードマンや掃除のおばちゃんが常駐しているだけで、特に目立った特徴があるというビルじゃない。
トイレがウォシュレットであるというのも、珍しいということじゃないし、同じフロアの別の会社の社員同士と共有しているというのも、別に珍しいというものじゃない。ニューヨークだろうと、リヤドだろうと、同じだ。



いや…一点だけ違うな。



トイレで、大なり小なり済ませたら、普通、手を洗うよな。
石鹸を使って、手を洗うよな。



なあ、中○製薬会社さんのMRさん達よ。
なあ、明○義塾さんの社員さんよ。










  
  何故手を洗わん?





リヤドの人たちは、きちんと手を洗っているぞ?
人の命に関わる薬を扱うなら、清潔を心がけるよな?
生徒の健康管理を最低限守る仕事にあるなら、衛生に気をつけるよな?



日記でも以前書いたけど、
咳の際に口を塞ごうとせず、他人に吐きつける輩とか
チ○コを握り、ケツ拭いた手を洗わない輩って、
脳のどっかに欠陥があるのか?
- | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

今しがた…

サウジアラビア王国の件に絡んで、
懐かしい友人から電話があった。







アッラーは、本当にいらっしゃるのかもしれんな。
うーん…。

山田虎次郎翁を慕いて | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

徒然と…

「サウジアラビア王国の郵便は信用できんぞー」
と、現地から脅されたが…



  /\___/\
/ ⌒   ⌒ ::: \
| (●), 、(●)、 |    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|  ,,ノ(、_, )ヽ、,,   |  < やるじゃん
|   ト‐=‐ァ'   .::::|    \_____
\  `ニニ´  .:::/
/`ー‐--‐‐―´´\

少しでも疑った我輩を許してくれ。
ま中央郵便局(GPO)で、なおかつEMSで
ダメなら、ちょっとは考えなければならんだろうけど、
サウジアラビア王国は信用できる、と。



Facebookのアクティブユーザー、5億人を突破

我輩も登録している。
Mixiってしょぼいのねえ…。
まあ、それはともかく、アメリカでの小学生時代のことを思い出し、
名前を思い出しながら検索すると、出てくる出てくる…。











やべ…
会社で涙が出そうになったので、
トイレへ急がないと…。
- | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

いやあ…人生って、皮肉だらけだわ

サウジアラビア王国から帰ってきて、
領収書の整理や報告書やらの作成やら。
ある程度まとめて、提出し、やれやれ、いつもの日常に戻ったところで、
いくつか新たな業務命令が…。



いや、忙しいのは嫌いじゃないよ。
むしろ、出張中に気にしていたことだし、
対応を考えていたくらいだし。
でも、内容がねえ…。
なんというか、我輩のトラウマをどうしてこうも
ひねくりだしてひっくり返してしまうものばかりなのかと。

語学関係の出張手配、か。
ああ…日本語学校時代、手配(行う側)をやったなあ…。
ああ…我輩が見積もりを出したりしているが、
先方で、

「他の学校はどのくらいだ」

とか

「どれくらいまで、ディスカウントのバッファがありそうか」

とか

「どうせ判りはしない、適当な不良外人でも充ててやれ」

とか

「注文取らなければ、てめえに明日はない」

とか








うわああああ!!!







語学学校の全てが、こうだとは思わないけど、
大体のところは、共通しているからなあ…。
ブラックすぎると、ママン。

見積もり依頼を出している5校に、
かつての我輩がそれぞれ一人、合計5人いるのかと思うと、
心が痛い…。
- | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

いやあ…暑いねえ

出社したものの、だーれもいない。
10時過ぎた頃から、すこーしずつ。
口々に


暑い
あー
暑い


最高気温55度の国から戻ってきた我輩は
断言してもよい。





湿度は全人類の敵だ…




こういう日は、外出しないほうがよい。
昼食も、ビルの目の前にあるデニーズで済ませるのがベストだ。
出張後の手続きが多く、眩暈がしそうだ。
熱中症に因るものではないことをいのりたい。
- | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

日本に戻って、イスラームについて考えてみた

「半年間いたら、イスラームに改宗しそうになる」


日記にそう書いたが、これは冗談でもなんでもない。
サウジアラビア王国にいたら、嫌でも、そう思ってしまう。
これは別段、毎日流れるアザーンやら、夜の砂漠で
満天の星を仰ぎ見ながら得たヌミノーゼ感からではない。
改宗せざるをえない状況に、ならざるをえないのだ。



たとえば、礼拝の前の身を清める儀式。
両手だけではなく、両腕、両足、鼻の鼻、耳、髪の毛全体を
洗い清める必要がある。
これだけで10分かかる。
はじめ、この儀式を知った時、非常に面倒だとは思ったが、
サウジアラビア王国にいる限り、必要なことだと認識できる。
とにかく砂埃がすごいのだ。
少し外を歩いただけで、舗装された道路であるはずなのに、
靴が砂で真っ白になる。
砂と言っても、我々が思っている砂ではなく、極めて細かい塵のようなものだ。
店先に並べられてある商品に埃が被ってあっても、警戒したり、怠慢さに怒ってはならない。
微風などで運ばれた砂がわずか1時間で、積み重なってしまうのだ。
それが大風に吹かれた日には、酷い目に遭ってしまう。

つまりは一日に5回の礼拝の前に身を清めるのは、同時に
手足や目鼻、耳に入った砂を洗い流すルーチンワークなのである。
義務とされているが、義務以前に、行わないと病気になってしまう。
しかし、どのタイミングで行うべきなのか、人それぞれであろう。
忙しい人が仕事を中断して、30分もいなくなってしまえば上司は怒り出す。
そこで、神(=アッラー)の御名においての義務とされれば、怒る資格が失われる。

誠にアッラーは慈悲深くあられる…  













あれ?
我輩、何か言った?



えっと…ああ、そうそう、厳しい義務という程ではないが、
マズジド(=モスク)での集団礼拝が殆ど義務とされているという点でも、現地にいなければわからない。

車に乗って、景色を見ていると、どんな小さい所にでも、マズジドが建っている。
学校にも、公共機関にも併設されている。
大企業の敷地内にもある。
町内の中に、必ず一つ存在する。
ここで留意していただきたいのは、カトリック教会や神社、寺院の礼拝の場所との意識が違うという点である。

無論、神聖な場所であるには変わりはないが、マズジドは神が存在する特定の場所という認識は一切ない。一方、教会、神社、寺院であれば、聖体、八百万の神様、仏様が「おわす」所である。マズジドはあくまでも、礼拝すべき方角を指し示す場でしかないのだ。

「私(アッラー)は(人間の)頚動脈よりも人間に近い」(クルアーン50章(カーフ章)16節」

とあるように、そもそも、どこそこにアッラーがおわします、とするのは限りない冒涜なのだ。

では、集まって礼拝する理由はどこにあるのか。
全体を観察すれば、興味深いことが判る。

まず、マズジドには、常に清掃された清潔な水場とトイレが設置されている。
あの暑さと乾燥を極めた環境で、これらがあるということは、どれほどの意味をなしているのか、想像はたやすいだろう。
身を清めるというのが第一前提であるが、24時間、いつでも利用できる。異教徒の我輩でも、全く問題なかった(逆に歓迎されてしまった)。
仕事で忙しくても、ここでさっぱりする時間と空間が保障されている。
運がよければ、お茶なども飲み放題。
ここでの一服は、誰にも否定されることはない。

集団礼拝をすることは、暑さの中、だらつく生活に対して、一つの気分転換を与える。
我々も忙しくても、つい、呆けてしまい、さぼることもあろう。
そのような事をするのであれば、心身ともにさっぱりする時間が保障されれば、さぼるというようなことはない。
実際、今回の出張で、サウジアラビア人が当初言われていたことに反して、非常に勤勉であった。このような切り替えの賜物であるのか、はっきりは判らないが、一つの理由であると我輩は思いたい。

ついでに周囲とのコミュニケーションを図る場でもある。
「孤独死」「近所が誰か知らない」という世知辛さは、少なくともサウジアラビア王国において聞かれることはなかったし、訓練生に話しても、理解してくれなかった。
さすがに都市部ではないにしても、過酷な環境において、人とのつながりがなければ、死につながる。
人同士のつながりをことのほか強調するイスラームは、この集団礼拝において表されている。

屈みこむという姿勢も、内臓に良いとどこかで聞いたことがある。
逆立ちをしないまでも、内臓を一瞬だけ重力に反するように動かすことで、活発になるとかならないとか。

つまり、何から何まで、アラビアの環境で深い「意味」を成しているのだ。
人間同士の理解と人間の健康を考えた、合理的な宗教であるのだ。

誠にアッラーは知恵深くあられる…  














な…なんか…おかしいぞ…?



あーっと、えっと、ついでにイスラームは
改宗の強制とか、布教はしていない。

「あれ?世界史とかではあるけど?」
「今、アメリカとかのブラックムスリムは?」

例外は多数あるし、否定はしない。
強制改宗の史実や布教はよく見られたし、今でも見られる。
でも、主流とされているイスラームでは、それがない。
今回の出張で、イスラームの教師と話す機会に恵まれなかったが(というか、会社の仕事が第一だったし)、その国の環境において、どうしても根付かないものがあるとすれば、人間の自発性に委ねるという自由意志が尊重されているのに、不思議な感動を覚えた。
無論、カルヴィンの予定説にも似た思想も根本にあるが、寛容な自由意志との絶妙なバランスがある。

「アッラーは日本まで来ないさ」

と言って、酒を飲む、とんかつを頬ばるムスリムの知人友人がいるが、そこまでとは行かないまでも、その国の実情に合わせての寛容さが、サウジアラビア王国という世界で最もストイックなイスラーム国家でも芽生えている。

「その国の実情に合わせて、信仰を護ればよい」

仕事を一緒にしたサウジアラビア人から教えてもらった。
ちなみにその方は、過去、来日の際に六本木で酒を楽しんだそうな。w

誠にアッラーは寛大にあらせられる…  














ら…ラー…イラッハー…ぐぅはsdgぷはpwせdrftgyふじこ
山田虎次郎翁を慕いて | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

リヤド空港に関して、簡単なメモ




えー、まず、自動小銃を突きつけられます。

うそです。

ただ、警備員が全員軍人で、AK47を持って、うろうろしております。
今日だけかもしれないが、にしても物々しい。
入国の際は、急いでタクシー乗り場まで行ったので観察できなかった。
出発の日くらい、ゆっくり、空港で買い物はできるだろう。














デューテリーフリーショップ、お土産屋、無し。
以上。






…そうだよな。
免税店、必要ない国だもんな。
でもせめて、絵葉書とか売ってても、いいでしょうにー…。






キャセイパシフィックであれば予め、オンラインチェックインをすれば、すんなりチケットが貰える。

「おお!オンラインチェックインしたのですね!」

と、係員が驚いていた。

「さすが日本人です!助かりました!」

いや、ちょっとそれは違うと思うが。



出国審査ゲートで、鼻息の荒い、中央アジア系のおっさんが割り込みをしようとして、軍人に引き戻され、手続き直後に別室へ連行されていく光景を横に見ながら、チェックを受ける。

小さい空港なので、ぐるーりと歩きまわるのに10分もかからない。
コーヒーショップが4軒と、待合室。
ああ、特徴として、待合室には普通のシートと、
絨毯が敷かれた地べた座りのスペースが。

一定の年齢以上の人たちが、そちらに座っていた。
写真を撮ろうとしたら、にらまれたので、カメラを戻した。
いや、英語でお願いしたんだけど、通じなかったし…。



さて、出国っと。w
山田虎次郎翁を慕いて | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

夢のような日々だったな…

完全に求められた仕事をこなせられたかについて、
自信はない。
正直なところ、

「まだ足りないだろ」
「まだやっていないだろ」
「仕事、完全に終えていないだろ」

と反省しきり。
でも、訓練生からの握手やアラブ式の抱擁は、どこまでも暖かく、
どこまでも感動的であった。




毎日、仕事を終えて、機関から出ると見られたこの光景も
今日でおしまいか。
なんてことはない殺風景な景色。
でも、この光景も、この国も、人々も、文化も歴史も、食べ物も着る物も、
これほど我輩の心に強烈な印象を与え、半年間駐在することになったら、間違いなくイスラームを受け入れかねないこの見えない、不思議な雰囲気も、これほど愛しいと感じたことがなかった。
同僚が嫌うこの熱波さえ、我輩にとって優しく感じられたことはない。



サウジアラビア王国。

台湾のように、つながりこそないが、
懐かしい日本を、あちらこちらで感じることができた。
山田虎次郎翁を慕いて | permalink | comments(1) | trackbacks(0)

細かいところでいくつか

まず、サウジアラビア王国は、観光する国ではない。
もしかしたら高級品を買うつもりであれば、最高の国かもしれない。
何せ、この国には税金が一切ない。
国全体が、タックスフリー。
グッチ、イブサンローランなどブランド品が、あちらこちらのショッピングモール(というか、ショッピングモールしかないのかと、小一時間問い詰めたくなる)で売られている。
但し、女性が一人で行動することは一切許されていない。
イスラームの名において、全てが決まっている(法律もクルアーンに立脚したシャリーアのみ。但し、ムスリムにしか適用されていないので、我輩のような異教徒は、原則、この国において「人権」は存在しないから、慎重に行動することが要求される)ため、女性は家族と一緒ではなければならない。もし単独で行動したとなると、「逃げ出した」ものとして、ムタッワ(宗教警察)に逮捕されても、文句は言えない。
とはいえ、ここ最近ずいぶんと緩やかになってきてはいる。
たとえば、女性は髪の毛を隠す、顔を隠す必要があったが、頭むき出しで歩く姿が多く見られた。身体はをブルカで身を包んでいれば、そう厳しく言われることはない(もっとも、これは外国人に対してのみらしい。サウジアラビア人女性の場合は、どうかは未確認)。
テレビのチャンネルを回せば、肩むき出しの女性が出ている。これもずいぶんと緩和されたとのこと。
街中のポスターとかで女性が写っていると、顔の部分だけモザイク処理されている。しかしこれが10年ほど前だと、顔どころか、身体全体が黒ペンキで塗りつぶされていた。「進歩」といえるのかどうかは、我輩のような異邦人が言う資格はないが…。





サウジアラビア王国を知らなくとも、そのデザインを見て、
一発で覚えられる国旗も、そう、多くはない。
書かれているのは、イスラームの根本原理である「KALIMA(信仰告白)」。



LA ILAHA ILL ALLAH MUHAMMADUR RASOOL ALLAH

アッラーは唯一の神であり、ムハンマドは預言者である(ことを私は信じる)

これを大きく3回(1回で良い場合もある)、複数のムスリム、ムスリマ前で宣言するだけで、ムスリム、ムスリマになれるという極めて重要な聖句。
下の剣は、二大聖地(マッカ、メディーナ)、もしくは聖地を守護する者としてのシンボルである。
これだけで、この王国の存在している意義が理解できよう。
つまり、「イスラームそのもの」であり、観光や買い物は関係ないという考えがある。
そして20世紀初頭に石油が見つかったことで、イスラームの護持するサウード王家(サウジアラビア王国とは、「サウード家のアラビア」を意味する)は、その責任をオイルマネーを活用することで、外交や内政を整えることができた。

そもそも、「観光」そのものの概念のない国だ。
パッケージツアーはあるにはあるが、観光ビザというものが発給されない。

いや、観光ビザ、そのものが存在しないのだ。

旅行代理店が、「招聘」するという内容で、短期の不労ビザが発給されると形式をとっている。
この国で受け入れられているのは、原則として労働者(医者などの高度技術者や石油や商社の人間も含まれる)、もしくは聖地巡礼を志すイスラーム教徒のみである。
代々木上原のジャミーヤへ行き、イスラームを受け入れるのであれば、簡単に入れるかもしれない。





サウジアラビアリヤルはドルと連動している。
前国王崩御に伴い、新札が出ているが、旧札は問題なく使える。
が、かなり汚いので、財布がががが…。

1リアルは25〜30円程度。
ちなみに現地で円からの両替は不可能。
米国ドルにいったん両替してからのほうが良いが何か馬鹿らしいので、
もし、三井住友銀行やシティバンク等のインターナショナルカードがあれば、現地の銀行から引き出したほうが絶対よい。
三井住友銀行であれば、王都リヤドのあちらこちらにあるリヤドバンクのATMから簡単に引き出せる。

日本でもトラベラックスや香港上海銀行などで両替できるが、レートがちょっとおかしい。
約30円弱で1リヤルに両替できるが、帰国後、円に戻すとなると、1リヤルが20円弱になってしまう。
円高の所為ともいえるが、10円以上の差は大きいので、慎重に。



娯楽は皆無と言ったが、見所はある。
空軍博物館があるらしいが、サイトが見当たらないし、
行けなかったので割愛。
国立博物館では、サウジアラビア全体の歴史が展示されている。
地球の誕生からクルアーンの聖句が掲げられていたのには、さすがだと感じたが、圧巻は、「イスラームに至る橋」。





手前は、イスラーム前史。
渡ると、展示はムハンマドの召命からイスラームの始まり、
ヒジュラからマッカ解放、サウード家のアラビア半島独立運動、
そして現代までの歴史が詳細に展示されている。

市場(スーク)もあちらこちらにあるが、我々がイメージする
昔の雰囲気はリヤドにはなく、比較的新しい雰囲気がある。
とはいえ、旧市街なので、雑然とした空気が楽しい。



サウジアラビア人男性の格好といえば、白のワンピース「トーガ」、頭には紅白の「グトラ」、そして輪っかの「イガール」。
欧米向けの出張者専用サイトでは、

 外国人が着るのは大変危険

とあったが、理由は書かれていなかった。
機関に勤めているサウジアラビア人に尋ねると

「そんなことはないよ?外国人が着ても問題ない」
「というか、この国では、この格好(トーガ)が涼しいから着ているだけだし、洋服は暑いからねえ」

とのこと。
レディーメイドであれば、フルセットで大体6000円前後、
オーダーメイド(があるんだよ、実際)だと数万円するそうな。

ちなみにグトラについて…







イタリアのブランドやら、KENZOやらが出しているが、
柄は全く同じ。
店員に訊いたが、

「違いがわかりません」

って、おいおいおいおいおいおい…。



ちなみに、我輩は駐在員お勧めの旧市街スークにある、地元民しか出入りしていない店で一式買った。

写真?

…来年の年賀状を楽しみに。
てか、これ、我輩じゃないだろ。
この格好で、街中の店に入ったが、まったく溶け込んでしまった…。
山田虎次郎翁を慕いて | permalink | comments(2) | trackbacks(0)

酒の代わり

酒のない国、サウジアラビア王国。

そ、ほんとにない。

周辺のアラビア湾岸諸国であれば、いくつかの例外こそあれ、
この国においては、外国人だろうとなんだろうと、一切なし。
二つの聖地があるからの自負からだろうが、
それ以上に、連日50度以上が当たり前のこの国で、
脱水症状を促してしまうアルコールは、死にも直結してしまう。

ドバイなどであれば、外国人向けホテルのバーで飲むことができる。
エジプトはビール、チュニジアはワインなどを生産しており、
高い評価を得ている。
でも、ここにはない。

先日、社長が来訪され、あちらこちらまで案内し、最後にホテルの
チェックインをしたが、部屋につくと冷蔵庫を覗き、

「おお!ビールがあるじゃないか!」

と叫ばれた。
確かにバドワイザーが入っていたが、よーーーーーーーーーく読むと、
ノンアルコール。

「社長、ノンアルコールです」
と説明したら、酷く落ち込んでた。
シャワーを浴びて、ビールをキューっと飲み、
寝るのが最善の時差ぼけ解消法だと仰っていた。
うーん…。





レストランに行くと、カクテルならぬ「モックテール(モック=偽)」がメニューにある。要するにアルコールの入っていないカクテールであるが、これが非常に美味しい。
先日の日記にも書いたが、極端な甘党に変わってしまった。
酷暑で知らず知らずに身体に酷い負担がかかり、そのため、ブドウ糖になりやすい甘いものが好まれる。
民族衣装を着て、立派なひげをたくわえた大のおっちゃんが、フードコートで顔ほどの大きさのパフェをパクツク光景が見られるのも、サウジアラビアならでは(マテ。

でも、この甘いものが美味しいんだよなあ…。
デーツとアラビアコーヒーの組み合わせ、これにシーシャ(水パイプ)があれば、断言しても良い、半日、時間がつぶせる。
水分、甘味、会話とくつろぎが、イスラーム文化における最高の贅沢であり、最高の娯楽である。
というか、夜でも暑いのに、身体を動かせばぶっ倒れてしまう。
深夜3時にサッカーをしている少年達を観たが、有り余るエネルギーがある世代の特権だな、あれは。

あ、それと、テレビで24時間(一日に5回、マッカでの礼拝中継をはさみ)、これが延々と流れる番組があった:
















楽しそうじゃねえか

我輩もまぜろ

いや、まじで。
山田虎次郎翁を慕いて | permalink | comments(0) | trackbacks(0)
『GA 芸術科アートデザインクラス Slapstick WONDERLAND』応援中!

Powered by ついめ〜じ
antijipo antijipo Japan Society nyc BLUE RIBBON kolia rakuten
RECOMMEND
めぐみさんたちは生きている!―「北朝鮮拉致」家族会・救う会10年の闘い
めぐみさんたちは生きている!―「北朝鮮拉致」家族会・救う会10年の闘い

被害者全員が帰国するまで、いつまでも青いリボンを身に付けていよう。
RECOMMEND
RECOMMEND
RECENT COMMENTS
RECENT TRACKBACK
PROFILE
free counters FOOD ACTION NIPPON 台灣加入聯合國大聯盟