口てい疫 予定どおり終息宣言へ
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口てい疫 予定どおり終息宣言へ

8月23日 21時25分

口てい疫の問題で、宮崎県の東国原知事は、家畜の排せつ物の処理の基準を現在より緩めても、ウイルスを死滅させられるという研究成果に基づいて今後の作業を進めたいという考えを示しました。これに伴って、一時、先送りを検討していた口てい疫の「終息宣言」は、予定どおり今月27日に出す方針です。

宮崎県内では、感染が集中した東部で、家畜の排せつ物を発酵させ、その過程で出る熱でウイルスを死滅させる処理が進められています。宮崎県は、当初、国の通知などを基に、数分でウイルスが死滅する60度以上まで温度を上げるという基準を設けましたが、実際にはこの温度まで上がらない農家が相次いだため、対応を検討していました。その結果、東国原知事は23日、49度でも1時間継続させれば、ウイルスを死滅させることができるという海外の研究成果を基に、現在の基準を緩めて今後の作業を進めたいという考えを示しました。そして、一時は先送りも検討していた口てい疫の「終息宣言」については、予定どおり今月27日に出す方針を明らかにしました。これについて農林水産省では「新たな基準は学術的に根拠のあるものなので、宮崎県から申し出があれば、速やかに対応を協議することも検討したい」と話しています。