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スペイン政府、「Street View」撮影車の通信データ収集問題でGoogleを調査

2010/08/20

末岡洋子

    スペインのインターネットプライバシー保護団体APEDANICAは8月16日(現地時間)、米Googleが「Street View」撮影車でWi-Fiペイロードデータを収集していた問題について、スペイン政府がGoogleに召喚状を送ったことを発表した。Street Viewのプライバシー問題では、米国や韓国、英国に次ぐ動きとなる。

    GoogleのStreet View撮影車がWi-Fiのペイロードデータを収集しているという疑惑は2010年春にドイツで持ち上がった。当初Googleは否定したが、その後5月にこれを認めた。Googleは過去3年もの間、「誤って」ペイロードデータを収集していたとして謝罪、そのデータは600Gバイトにも及ぶという。

    APEDANICA(Asociacion para la Prevencion y Estudio de Delitos, Abusos y Negligencias en Informatica y Comunicaciones Avanzadas)は6月、スペイン当局にGoogleの行いに対し苦情を申し立てた。許可のない通信の傍受とデータの収集は法に反するというもので、スペイン当局はこの苦情を受け、Googleに対し10月前半に裁判所に出廷するよう召喚状を送った。

    スペインでは2007年よりStreet Viewサービスがスタートしており、Googleの現地の代表者はNew York Timesに対し、「サービス開始以来、非常に好評を得ている」とコメント、今後プライバシーについて当局と協力していきたいと述べている。

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