北沢俊美防衛相が今月初め、沖縄県の米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設問題などで仲井真弘多・同県知事と会談した際、11月の県知事選について「政府としては仲井真知事に当選していただきたい」と発言したことがわかった。同席者が明らかにした。
発言は、自公政権時代に普天間の県内移設を容認した仲井真氏への期待感を表明したものとみられる。ただ、仲井真氏は7月の参院選で自民現職の選挙対策本部長を務めるなどしている。
出席者によると、北沢氏は8月6日、防衛省内で仲井真氏、沖縄県の自治体首長らと会談。その際に今回の「支持表明」があったという。
知事選をめぐっては、再選に意欲を示す仲井真氏のほか、県内移設反対派の伊波洋一宜野湾市長が立候補の意向を固めている。政府内には仲井真氏の再選が望ましいという空気は強い。