「ブログ市長」阿久根市の混乱

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鹿児島県阿久根市の竹原信一市長が、ブログで市議の不人気投票を行い物議を醸す。失職も出直し選で再選。[関連情報]

ヘッドライン

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知事との面会を求め、断られる竹原市長(右)と仙波副市長=鹿児島市の鹿児島県庁で2010年8月23日、村尾哲撮影(毎日新聞)

阿久根市長 突然、鹿児島県知事を訪問 拒否され即席会見

 鹿児島県阿久根市の竹原信一市長は23日、県庁で伊藤祐一郎知事への面会を求めた。25日に半年ぶりに招集する臨時議会について報告するつもりだったが、そもそも面会約束がなく、知事は竹原市長への解職請求(リコール)の手続きが始まっていることを理由に挙げ、面会を拒んだ。竹原市長はその後県庁で約11カ月ぶりに突然会見し、伊藤知事への恨み節も述べた。(毎日新聞)
[記事全文]

◇知事が面会を拒否
鹿児島知事、阿久根市長との面会拒否 - 読売新聞(8月23日)
竹原阿久根市長との面会拒否=「リコールに影響」と説明―鹿児島知事 - 時事通信(8月23日)

◇メディアと対立、会見を拒んでいた
阿久根 市長、質問選び回答 臨時議会後「記者会見」開催へ - 「26日の臨時議会閉会後に会見」。西日本新聞(8月20日)
「メディアは市長が選別、利用するもの」 阿久根市長と地元新聞社の対立激化 - J-CASTニュース(2008年10月16日)

◇25日に臨時議会招集へ
阿久根市の竹原市長、臨時議会25日招集を告示 - 同市の議会開催は、3月定例会が閉会した4月19日以来。南日本新聞(8月18日)
阿久根市議会:25、26日開催 専決処分巡り紛糾必至 /鹿児島 - 毎日新聞(8月19日)

◇市民団体がリコール署名活動中
市長リコール署名集め開始=有権者3分の1以上で住民投票―阿久根市 - 時事通信(8月17日)
阿久根市長 市民団体が戸別訪問で署名集め リコール運動 - 毎日新聞(8月19日)

・ [特集]阿久根市政 - 南日本新聞
さるさる日記 - 住民至上主義 - 竹原市長のブログ

※ここより下は、メディア関係者と読者が作るガイドコンテンツです。   表示方法: 標準全部

混乱の経緯

日 付出来事報道など
2009年2月6日不信任案が出席全議員賛成で可決読売新聞
2009年2月10日市議会を解散産経新聞
2009年2月22日出直し市議選が投開票読売新聞(市長派5人、反市長派11人)
市選管開票結果
2009年4月17日臨時議会で2度目の不信任決議案が可決読売新聞(賛成11人、反対5人)
2009年5月31日出直し市長選で竹原市長が再選産経新聞

波紋を呼んだブログ

  • 2008年8月31日、初当選した市長選の際、公職選挙法に抵触する可能性のある「ブログ更新」を選挙活動中に行う。
  • 2009年1月12日付けのブログで、「阿久根市議会で最も辞めてもらいたい議員は?」と題して市議の不人気アンケートを実施。竹原氏は「データの集まり方に興味があった。思いつき」と説明。
  • 2009年2月20日に異例とも言える市の全職員の給与明細を発表。市税収20億円のうち17億3000万円が人件費として計上されていることを理由にあげている。
  • 住民至上主義 - 竹原信一市長のブログ

度重なる専決処分

2010年4月以降、市議会を招集せず補正予算などを専決処分。知事から2度、是正勧告を受けたが、7月25日に地方自治法で議会の同意が必要とされている副市長の選任も専決処分。原口総務相は同法改正も含めた対応策を検討する考えを示した(読売新聞)。

張り紙をはがした職員を懲戒免職

市職員の給与は高額として市長が市役所各課にはり出させた各課ごとの正規職員数と人件費総額を記した掲示物をはがした元係長が2009年7月に懲戒免職となったが、係長の訴えを受けて鹿児島地裁が処分の効力を停止その後も給与が支払わなかったため、元係長が提訴。同地裁は2010年3月3日、阿久根市長に元係長へ未払い賃金を支払うよう命令。4月9日には同地裁が懲戒免職処分を取り消す判決。市長はブログで「中身のない判決文」とコメント。元係長は4月12日に市役所に登庁したが、市側が「市長の指示がない」ことを理由に復職を拒否。(南日本新聞、産経新聞、47NEWS、読売新聞)

人事異動や労組脱退要求

2010年8月16日、「行政改革の中枢である3課(総務、企画調整、財政)の職員が組合員であれば、情報が組合側に漏れ、改革の妨げになる可能性がある」として、副市長が組合脱退を要求。応じない職員を異動させる方針を明らかにした(読売新聞)。このほか、降格処分なども問題となった。
地方公務員法第52条(職員団体)

障害者に対する差別的発言

2009年12月付けのブログで障害者に対する差別的記述ともとれる内容を投稿、各方面から非難を受けた。
また、同月21日には福岡市での講演会で障害児を持つ親の苦労に触れた後、「社会をつくるには命の部分に踏み込まないと駄目だ。表現としては厳しいが、刈り込む作業をしないと全体が死ぬ。壊死した足は切り取る。それで全体を生き残らせる。情緒で社会をつくることはできない」と主張した。また、社会を「木」にたとえ、「枝が腐ってきたら、切り落とさないといけない」とも述べ、大きな非難を呼ぶこととなる。(朝日新聞)

公選法違反容疑で書類送検

市長選の期間中の自身のブログでの更新が公職選挙法違反にあたるとして、同法違反(文書図画の頒布)容疑で鹿児島地検に書類送検。

ブログ更新で告発

衆院選でも書き込みを行っていた

阿久根市について

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コラム

リコール(解職請求)の流れ

事 項必要な人数
1署名を集める有権者の3分の1(阿久根市の場合、約6700人以上)
2解職の賛否を問う住民投票解職に同意する投票が過半数を占める
3市長は失職。出直し市長選へ

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