すとう信彦 & his band

社会起業家(チェンジメーカー)首藤信彦の日常活動とその仲間たち

平賀源内研究所への関心

2010-08-23 18:14:32 | Weblog
先週の文部科学部門会議で、小生が主査をつとめる科学技術チームも参院選前の議論をまとめて簡単に報告した。報告資料は個々の委員のさまざまな主張をそのまま綴じたもので、本来、内部打ち合わせメモのはずだが、報告書の一部が会議の場で公開されたのには驚いた。その中で、小生の私論でもある平賀源内記念研究所に多くの関心が寄せられ、多数の問い合わせがあったのには二重に驚かされた。
研究所案に個人名をつけるのは、マックス・プランク研究所に啓発されたものだが、このアイデアは小生的には超技術研究と名付けるもので、これまでの技術を想像―理論―技能の後半に位置付けるなら、超技術はその前半に位置付け、新たな哲学概念で社会進化と関係つけようとするものだ。
要するに、現在、ごく当たり前になった飛行機・テレビ・宇宙探査・インターネットなんてものも、ちょっと前には、すべて夢物語だったもので、人間が想像するものは、「想像」すること自体に人間的な限界があるものの、想像したことは「何らかの形」で実現できるものなのだ。常温核融合だって、自己判断で任務を果たしたハヤブサや宇宙帆船のイカロスだって、つい最近までは一笑に付されたものなのだ。サイエンスフィクションに登場するタイムマシンも、それに乗って白亜紀に旅行することは論理的に不可能でも、時間の歩みを微妙に変化させることは十分に可能だろう。長寿というのも、ある意味において、時間をゆっくり歩ませることととらえることもできる。
ただこのような研究に公的資金をつぎ込むことは、現在のような財政状況では非常に難しいし、国民的な理解を得ることはもっと難しいかもしれない。だからこそ、このような奇想天外の科学技術の開発には、株主や税金に依存しない、新たな資金調達方法を考えなければならないと思う。
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