(CNN) 南米チリの鉱山で今月5日に起きた崩落事故で、生き埋めとなった作業員ら33人が、坑内の避難所で無事生存していることが、地中からのメモで明らかになった。ただ救出作業には数カ月かかるとみられる。
事故から17日間が経過した22日、当局が地下の状況を探るために差し込んだ器具とともにメモが回収された。赤いインクで「われわれ33人は無事で避難所にいる」とスペイン語で書かれていた。現場に立ち会ったピニェラ大統領が「かれらは生きている」と伝えると、集まった家族や友人らから歓声が上がった。
作業員の1人が家族へあてたメモも回収された。メモはポリ袋に入れ、大きな輪ゴムで器具に縛り付けられていた。
救出作業の責任者は、状況把握のためさらにカメラやマイクを送り込むと述べる一方、救出には4カ月ほどかかるとの見通しを示した。
避難所は地下約700メートルに位置し、ある程度の水や食料が常備されていた。当局は今後さらに食料、医薬品などの必需品を避難所に届ける方針だ。