フィンランド、米誌評価に「自殺多いのに・・・」
【ロンドン=有賀信彦】米誌ニューズウィークが世界最高の国に北欧の小国フィンランドを選んだ。同国民の多くは喜びつつも、「マイナス要素もたくさんあるのに」と戸惑っている。英紙ガーディアンなどが報じた。
フィンランドのジャーナリスト、ティモ・ハラッカさんは同紙への寄稿で「冬は暗く寒く、自殺やうつ、アルコール依存症の割合が高いのに、今回、それらをどう評価したのか。多くのフィンランド人が抵抗を感じた」と指摘。実際、世界保健機関(WHO)が2009年に発表した同国の自殺率は人口10万人当たり18.9人と世界的にも高く、深刻な社会問題だ。
同誌の評価の指標には自殺率はなく、教育、医療サービス、生活の質、経済競争力、政治的環境の観点から総合評価した。
ハラッカさんは単独指標としても世界一の評価を得た教育について「2007、08年には銃乱射事件が2件も学校で起き、計18人が死亡している。いいことと悪いことが極端に表れる」と述べている。
フィンランドは08年基準で人口533万人と、日本の人口の5%にも満たない。
(2010年8月23日)
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