“府中御殿”建物跡を保存へ
K10034405111_1008191104_1008191105
最新ニュースはNHKニューストップへ
※ すべての機能を利用するには、JavaScriptを有効にしてください。

“府中御殿”建物跡を保存へ

8月19日 10時36分

東京・府中市で見つかった、徳川家康がたか狩りをするときに宿泊した「府中御殿」とみられる建物の跡について、府中市は、きわめて貴重な遺跡だとして、土地をおよそ27億円で買い取り保存する方針を固めました。

府中市のJR府中本町駅近くにある、広さおよそ7800平方メートルの大型スーパーの建設予定地では、ことし5月、徳川家康がたか狩りをする時に宿泊した「府中御殿」とみられる建物の跡や、奈良時代に古代の武蔵国を治めていた役人の館とみられる跡などが相次いで見つかりました。府中市は、これらはきわめて貴重な遺跡だとして、大型スーパーなどと話し合いを進めた結果、土地を所有する東京・中央区の会社からおよそ27億円でこの土地を買い取り、保存する方針を固めました。府中市は、遺跡として保存するため国の史跡に指定するよう文化庁に申請していて、認められれば、国や東京都から購入費用の90%まで補助を受けられるということです。府中市は今後、遺跡の活用方法について市民に意見を募り、遺跡の魅力を生かした街づくりを進めることにしています。