2010年8月23日
韓国併合100年をめぐる日韓両国の学生による意見交換会が20日、北杜市高根町の清泉寮で開かれた。両国の学生約50人が参加。過去の歴史を正確に学ぶことの重要性を確認する機会となった。
合宿を通じて交流を深める夏季学校の一環で、昨夏に次いで2回目。主催する早稲田大、韓国の高麗大のほか、韓国の2大学の男女学生が、5班に分かれて議論した。
発言が多かったのは韓国からの学生だ。植民地支配を謝罪した菅直人首相の談話について、ある班の韓国の男子学生は「従軍慰安婦や強制徴用について具体的な言葉がなかった」と指摘。日本の女子学生は「日本は問題意識が低い。個人個人が考えを持つことが大事」と説明した。
全体として日本の学生からの発言は少なく、高麗大生代表の金承賢(キムスンヒョン)さん(23)は「もう少し激しく意見をぶつけ合いたかった」。早大生代表の小出一輝さん(24)は「期待と不安が半々だった。今回の経験を生かし、新しい日韓関係をつくっていきたい」と話した。(床並浩一)