死亡した高校生らが乗っていた軽乗用車=23日午前、広島県福山市の福山西署、中野寛撮影
23日午前2時15分ごろ、広島県福山市赤坂町の県道で、同市内の高校生の男女ら6人が乗った軽乗用車(定員4人)が、道路脇のフェンスに衝突した。車に乗っていた、いずれも市内の高校1年生、三浦慎平さん(16)と今川奈美さん(15)が頭を強く打つなどして間もなく死亡。ほかの4人が重軽傷を負った。
広島県警によると、運転していた高校1年の男子生徒(17)は無免許で、車は定員を2人オーバーしていた。県警は自動車運転過失致死傷の疑いもあるとみて、運転していた生徒らから事情を聴いている。
県警によると、現場は片側1車線で見通しのよい直線道路。車は道路脇の高さ20センチ弱の縁石や、案内標識などにぶつかって15メートルほど進み、バランスを崩してさらに約40メートル進んで道路の反対車線を越え、フェンスに衝突した。死亡した2人は後部座席に座っており、三浦さんは車外に投げ出されていたという。軽乗用車は、事故直前まで一緒に走っていたバイクの後部に乗っていた市内の女性(18)のものだった。
6人は市内で待ち合わせをしていた仲間を乗せ、同乗者の自宅に向かう途中だったという。近所に住む主婦(70)は「ガシャーンという断続的に何かを引きずるような音で目覚めた。外に出てみると黒い車が横転しており、人が集まっていた」と話していた。
現場は、JR山陽線備後赤坂駅に近い住宅地。