(cache) 初のイラン原発が稼働態勢 燃料搬入、建屋付近を公開 - 47NEWS(よんななニュース)
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  • 初のイラン原発が稼働態勢 燃料搬入、建屋付近を公開


     21日、イラン・ブシェール原発で一部外国メディアに公開された原子炉建屋(共同)

     【ブシェール共同】イランは21日、同国初の原子力発電所となるブシェール原発(出力100万キロワット)の原子炉建屋内に核燃料を搬入、稼働態勢を整えた。ロシア国営原子力企業ロスアトムのキリエンコ総裁は同日、燃料搬入によって同原発は公式に原子力施設になったとし、年内に発電を行うと説明。イラン側は21日、同建屋付近を共同通信を含む一部外国メディアなどに公開した。稼働は9月の予定。

     同原発はロシアの支援で建設された。燃料搬入後の記者会見で、キリエンコ総裁は「世界でも類のないプロジェクト。欧州やアジアなど10カ国から輸入した部品を利用して完成した」とし、イランのサレヒ原子力庁長官も「原発の完成はイランが原子力の平和利用の権利を獲得したことの象徴だ」と強調した。

     同原発をめぐっては米国がイランの核問題での強硬姿勢を理由に稼働に反対したが、8月に「民生用で核拡散の危険とはみなさない」と容認に転じていた。

     同長官らによると、原子炉区画内に運び込んだ160以上の燃料集合体を9月中に炉心に装てん、2~3カ月後までに約50%の出力での稼働を見込んでいる。100%の稼働にはさらに6~7カ月を要するという。

      【共同通信】