人間技とは思えないパフォーマンスで人気の集団シルク。新作を発表するごとに進化を遂げているが、今回もアクロバットと道化師演技というサーカスの伝統を組み合わせた構成で、期待を裏切らない。
インドの古語サンスクリット語で「宝箱」を意味する言葉からタイトルのついた新作「クーザ」。自分の居場所を求める少年の旅をめぐる物語を描き、王様、ペテン師、スリ、意地悪な旅人などさまざまな人間に出会う。スリルや不安、人間の素晴らしさを表現するため、出演者たちは巨大な車輪や自転車などを使った空中アクロバットやユーモアあふれるパフォーマンスを次から次へと繰り広げる。
小倉は20日の「とくダネ!」終了後、バンクーバーへひとっ飛び。いち早く公演を見た最初の感想は「すごいとしか言いようがない! 人間の力や技って、ここまでできるのか。ただただ、唖然(あぜん)としました」と感激の弁。さらに続けて「演奏も歌も素晴らしいけど、演目が激しすぎる。圧倒された。出演者が連日、血のにじむような練習をしている努力が伝わってきた」と、興奮冷めやらぬ様子だ。
「クーザ」は07年から北米公演を続けており、北米以外では日本が初の海外公演となる。来年2月からの東京公演を皮切りに、大阪、名古屋、福岡、仙台を巡る予定。小倉は「出演者全員と会って握手もしたけど、日本から来た私を心からの拍手で迎えてくれた。また日本で会えるのが本当に楽しみ。彼らの公演は笑いの取り入れ方がうまいし、子供から大人まで楽しめる究極のショーといえると思います」と絶賛のコメントで締めくくった。