民主党の渡部恒三・元衆院副議長は21日、9月の党代表選に関連し、国務大臣の訴追には首相の同意が必要とした憲法の規定を念頭に「もし小沢(一郎前幹事長)氏が首相になれば、指揮権発動よりもっとひどい疑惑隠しになる。しばらく休んでいろというのが国民の声」と語り、同氏の擁立論を牽制(けんせい)した。記者団に語った。
一方、山岡賢次副代表は同日、「新しい顔で野党との連立を含めしっかりした体制を築き、政権基盤を安定させる」と述べた。小沢氏の出馬を念頭に、社民党などと新たな連立政権樹立を目指す考えを示したものだ。東京都内で記者団に語った。
来週にも小沢氏に立候補要請する準備を進めている山岡氏は「他党との協力関係をしっかりしないと政権が成り立たない。(衆参ねじれの現状では)あらゆる法案が通らず、大混乱になる」と指摘。「野党はすぐ(民主党と)手を結ぶというわけにはいかない。ここは選手交代で捲土(けんど)重来を期す」と述べた。