(cache) 中国、核兵器開発誇る展示館 青海省、外国人は見学禁止 - 47NEWS(よんななニュース)
  47NEWS >  共同ニュース  > 記事詳細
  •  ニュース詳細     
  • 中国、核兵器開発誇る展示館 青海省、外国人は見学禁止


     中国の核開発の偉業を誇る展示館「原子城」にある原子爆弾の模型=2006年8月、中国青海省(共同)

     中国が1960年代に最初の核兵器を開発した青海省にあるかつての軍事機密施設「221工場」の敷地内に、中国の「核開発の偉業」を誇る展示館がある。公園なども併設され、「原子城」(核の街)として観光地になっているが、外国人は見学禁止だ。

     原子城があるのは省都西寧から北西約90キロの海北チベット族自治州西海鎮。展示館には原子力爆弾第1号「596」の実物大のレプリカや退役した核ミサイル、核開発に使われた機材などを展示。原爆のきのこ雲の模型もある。

     解説では旧ソ連の支援中止によって核開発が苦境に陥ったにもかかわらず自主開発を実現した中国の「偉業」や、広島、長崎への原爆投下で「日本軍国主義」が壊滅に向かったことなど「核兵器の有効性」を宣伝している。

     政府から「国家級愛国主義教育モデル基地」の指定を受け、地元は観光地としてアピールするが、外国人に公開しない理由について受付係は「分かりません」。「展示に隠すような秘密もないはずだが…」と地元住民も不思議がる。昨年は知らずに入館した日本人が当局に拘束される事件も起きた。

    (西海、共同)

      【共同通信】