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【島人の目】大統領制導入を2010年8月16日  このエントリーを含むはてなブックマーク Yahoo!ブックマークに登録 twitterに投稿する

 ロサンゼルスという国際都市に住んでいて気づくことなのだが、メディアで日本の政治家がトップ・ニュースで紹介されることは、ほとんどない。ロサンゼルス・タイムズを購読して35年がたつ。主要テレビ局もそうだが日本のことがニュースで流れるのはジャパン・バッシング(日本非難)などネガティブ(否定的なこと)以外1面に掲載される記事はゼロに近いと言っても過言ではない。多くの国の新リーダーは国際面のトップを飾るが、日本の新首相誕生の記事はあまり見ない。
 なぜだろうか、考えてみた。それはアメリカのメディアにとって日本のリーダー交代はニュースバリューが小さいということであろう。最近、日本の首相は業績が十分に国政に反映させることをできないまま短期で辞任していく。アメリカの大統領は弾劾されない限り任期は4年間と憲法で保障されており、日本の首相のように1年にも満たず辞任するということはまずあり得ない。
 ちなみにアメリカ大統領44人の中で、現役時に辞任したのは第37代リチャード・ニクソン氏だけだった。第17代のアンドリュー・ジョンソン氏、第42代ビル・クリントン氏は共に下院による訴追決議の後、上院で弾劾裁判の審議がされたが、いずれも無罪評決を受け辞任には至らなかった。
 もう一つの問題は日本の首相は公選でないことである。首相の公選が難しいならば、私の提案は日本も大統領を公選で選出したらどうだろう。大統領が首相を指名するシステムにしたら良いのではないか。難題も多いと思うが、アメリカ大統領と対等な立場で、日本国民の民意を進言できる強力な指導力を持つリーダーを国民が選出すべき時に来ているのではないだろうか。
 (当銘貞夫、ロサンゼルス通信員)


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