金魚すくいの日本一決まる　奈良・大和郡山市で選手権

　全国有数の金魚の生産地として知られる奈良県大和郡山市で２２日、第１６回全国金魚すくい選手権大会が開かれ、全国から集まった約１３００人が日本一を目指して腕を競い合った。会場には約１万人の観客が詰めかけ、熱い声援を送った。

　円形の枠に和紙を張った「ポイ」と呼ばれるすくい網を使って、３分間で何匹の金魚をすくえるかを競う。出場者らは、水面に顔をぐっと近づけて真剣なまなざし。素早い「ポイさばき」で次々と金魚をすくった。

　小・中学生の部で優勝した静岡県下田市の中学３年鈴木悠太郎君（１５）は、５０匹の金魚をすくって２連覇。大会前には毎日、自宅で飼育する２００匹の金魚で練習するといい、「とてもうれしい。楽しんでできた」とにんまり得意げだった。